日本女子フィギュアの新時代到来を予感させる、白熱した氷上バトルが展開された。
フィギュアスケート全日本選手権の女子ショートが22日に行なわれ、昨シーズンの世界女王・坂本花織が77.79点でトップに立った。2位にはGPファイナル女王の三原舞依が74.70点でつけ、同じシスメックス所属の二人がワンツーフィニッシュでフリーに進出した。3位には17歳の千葉百音、4位に14歳の島田麻央が続きジュニア世代が上位に食い込んだ。
【動画】「やる気満々!フリーもやったるでー!」笑顔が弾けたSP後の坂本花織をチェック
ショート前日の公式練習で坂本は「今季、一番充実していたかもしれない」と語り、復調の兆しを記者団に述べていた。その言葉通り、坂本は世界女王の貫録を見せつける見事な演技を披露した。
22歳は冒頭のダブルアクセルで勢いをつけると、得点源である3回転フリップ+3回転トウループをスピードに乗って、綺麗に回り切った。さらに、スピンやステップも最高評価のレベル4を獲得する内容で、他の追随を許さなかった。
演技後、彼女の表情からは北京五輪や世界選手権でメダルを獲得した時と同じような力強さが戻っていた。得点77.79はもちろん全体のトップ。今大会はISU非公認ながら、今シーズンのショート世界最高得点(76.19)を更新する会心の演技で、前日の発言が正しかったことを証明してみせた。
高笑いしながら演技後のインタビューに入ってきた世界女王は、「今シーズンのなかで本当に一番自信を持って挑めた大会だったので、しっかりノーミスができた。スピン、ステップもレベル4をとれてジャンプも降りられて良かったです」と振り返った。
「イタリアから帰ってきてから自分の中で何かが吹っ切れた感覚でいて、それが前向きに捉えられるように、人が変わったように、新しい風が吹いた感じです。フリーは最近後半が課題となっているので、そこをしっかり決めて、精一杯自分のスケートができたらいいなと思います」
2週間前、トリノで開催されたGPファイナルで『5位』という不甲斐ない結果に終わった坂本はショックはあったものの、「(ファイナル後)意欲的になった。終わってからは、"早く全日本がしたい"という気持ちになった。去年の前向きだった自分、今までの貪欲な自分に戻れたなという感覚で試合が楽しみな感覚が蘇ってきた」と答え、ここまで充実したトレーニングを積められたと語っている。
去り際には、「(フリーは)やるで!やる気満々やで!」と兵庫県神戸市出身らしい気合いの入った坂本節で締め、全日本2連覇を完全に視界に捉えた。
女子フリーは24日のクリスマスイブに行なわれ、今年の国内女王が、いよいよ決定する。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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ショート前日の公式練習で坂本は「今季、一番充実していたかもしれない」と語り、復調の兆しを記者団に述べていた。その言葉通り、坂本は世界女王の貫録を見せつける見事な演技を披露した。
22歳は冒頭のダブルアクセルで勢いをつけると、得点源である3回転フリップ+3回転トウループをスピードに乗って、綺麗に回り切った。さらに、スピンやステップも最高評価のレベル4を獲得する内容で、他の追随を許さなかった。
演技後、彼女の表情からは北京五輪や世界選手権でメダルを獲得した時と同じような力強さが戻っていた。得点77.79はもちろん全体のトップ。今大会はISU非公認ながら、今シーズンのショート世界最高得点(76.19)を更新する会心の演技で、前日の発言が正しかったことを証明してみせた。
高笑いしながら演技後のインタビューに入ってきた世界女王は、「今シーズンのなかで本当に一番自信を持って挑めた大会だったので、しっかりノーミスができた。スピン、ステップもレベル4をとれてジャンプも降りられて良かったです」と振り返った。
「イタリアから帰ってきてから自分の中で何かが吹っ切れた感覚でいて、それが前向きに捉えられるように、人が変わったように、新しい風が吹いた感じです。フリーは最近後半が課題となっているので、そこをしっかり決めて、精一杯自分のスケートができたらいいなと思います」
2週間前、トリノで開催されたGPファイナルで『5位』という不甲斐ない結果に終わった坂本はショックはあったものの、「(ファイナル後)意欲的になった。終わってからは、"早く全日本がしたい"という気持ちになった。去年の前向きだった自分、今までの貪欲な自分に戻れたなという感覚で試合が楽しみな感覚が蘇ってきた」と答え、ここまで充実したトレーニングを積められたと語っている。
去り際には、「(フリーは)やるで!やる気満々やで!」と兵庫県神戸市出身らしい気合いの入った坂本節で締め、全日本2連覇を完全に視界に捉えた。
女子フリーは24日のクリスマスイブに行なわれ、今年の国内女王が、いよいよ決定する。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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