北京オリンピックで涙に暮れた高梨沙羅は、今シーズンも競技の場に立ち続けている。しかし、檜舞台でのショックを乗り越え、今日を迎えるまでは簡単な道のりではなかった。
あらためて北京を振り返りたい。
世界一を目指し、また周囲からも大きな期待を寄せられるなか、高梨は自身3度目の大舞台に臨んだ。
だが、願いはかなわなかった。ノーマルヒルでは4位と表彰台まであと一歩のところにとどまり、「頑張っても結果を残せなかったら意味がないので、私の頑張りは足りなかったんだと思います」と涙ながらに語った言葉には大きな失意があった。
【関連画像】さらなる活躍に期待! 日本が誇るスキージャンパー、高梨沙羅の厳選ショットを一挙お届け!
その2日後、高梨は混合団体に臨んだ。男女各2名、計4名による団体戦だ。チームのためにも、と挽回を期したが、さらなる衝撃が待ち受けていた。1回目のジャンプののち、スーツの規定違反により失格とされたのだ。スーツの大きさは、女子の場合、あらゆる部分においてボディーのサイズのプラス2~3センチまでと定められている。高梨の場合、太ももが許容範囲より2センチ大きかったことから失格とされた。それを知らされて泣き崩れた高梨は、それでも2回目をしっかりと飛び、責任感の強さをあらためて思わせた。それでも最終的に日本は4位。失格で1本を失った影響が大きかったことは否めなかった。
試合の翌日、高梨はSNSにこのように記した。
「謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」
スーツの規定違反による失格は高梨だけでなく、他の有力国にも相次いだ。疲労や体調などさまざまな要因から、体のサイズは微妙に変わりやすい。同じスーツを着ていても、日によってボディーのサイズが変われば許容範囲から逸脱することもある。むろん、それに対応するために各チームはミシンを持ち込み、スーツのサイズを常に微調整できるようにしている。それくらい神経を払っている。
あらためて北京を振り返りたい。
世界一を目指し、また周囲からも大きな期待を寄せられるなか、高梨は自身3度目の大舞台に臨んだ。
だが、願いはかなわなかった。ノーマルヒルでは4位と表彰台まであと一歩のところにとどまり、「頑張っても結果を残せなかったら意味がないので、私の頑張りは足りなかったんだと思います」と涙ながらに語った言葉には大きな失意があった。
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その2日後、高梨は混合団体に臨んだ。男女各2名、計4名による団体戦だ。チームのためにも、と挽回を期したが、さらなる衝撃が待ち受けていた。1回目のジャンプののち、スーツの規定違反により失格とされたのだ。スーツの大きさは、女子の場合、あらゆる部分においてボディーのサイズのプラス2~3センチまでと定められている。高梨の場合、太ももが許容範囲より2センチ大きかったことから失格とされた。それを知らされて泣き崩れた高梨は、それでも2回目をしっかりと飛び、責任感の強さをあらためて思わせた。それでも最終的に日本は4位。失格で1本を失った影響が大きかったことは否めなかった。
試合の翌日、高梨はSNSにこのように記した。
「謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」
スーツの規定違反による失格は高梨だけでなく、他の有力国にも相次いだ。疲労や体調などさまざまな要因から、体のサイズは微妙に変わりやすい。同じスーツを着ていても、日によってボディーのサイズが変われば許容範囲から逸脱することもある。むろん、それに対応するために各チームはミシンを持ち込み、スーツのサイズを常に微調整できるようにしている。それくらい神経を払っている。