「第99回箱根駅伝」の往路は、１月２日午前８時にスタート。コースは東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの５区間107.5キロで、21チームにより争われ、往路は駒澤大が19年ぶり４回目の往路優勝を果たした。

　各校のエースが集う２区では、今季大学駅伝三冠を狙う優勝候補本命の駒澤大の田澤廉（４年）と連覇を狙う青山学院大の近藤幸太郎（４年）、そして昨年１区区間賞の中央大・吉居大和（３年）が終盤にデッドヒートを繰り広げた。

　そしてこの激戦を制したのは、戸塚中継所手前で見事なラストスパートを見せた吉居だった。大学長距離界で無類の強さを見せる田澤を中継所手前でかわし、約３秒の差をつけて中野翔太（３年）へ襷リレーをした。
  　テレビのフラッシュインタビューに登場した吉居は、レース展開を振り返り「後半の坂が苦しいというのは分かっていたが、どうしても自分は突っ込みたいという気持ちがあったので、前半から積極的に行った。中盤は苦しかったが、青学の近藤幸太郎くんとつかせてもらって、最後頑張れたかなと思う」と笑顔で語った。

　さらに昨年２区区間賞の田澤や、青山学院大のエース近藤との熾烈な争いの末に勝ち取った区間賞について、「ラスト１キロ切ってからもどうなるか分からない状態で、でも秒差で争いをしているということは藤原監督から伝えられていたので、あそこでどうしても区間賞を獲りたいという気持ちがあったので頑張れた」と最後は区間賞への強い思いが後押ししたとした。

　レースは４区で中央大を逆転した駒澤大が19年ぶり４回目の往路優勝を掴んでいる。

構成●THE DIGEST編集部
​​​​​​【箱根駅伝】エース区間は大激戦！ 中央大・吉居大和が執念のラストスパートで駒澤大・田澤廉をかわし首位で襷リレー