「第99回箱根駅伝」の往路は、１月２日午前８時にスタート。コースは東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの５区間107.5キロで、21チームにより争われている。

　レースは１区で関東学生連合の新田颯（育英大４年）が19キロ過ぎまで独走状態を続けたものの、明治大の富田峻平（４年）が残り１キロで新田をかわして先頭に立ち、鶴見中継所でトップで襷をつないだ。 　２区では、中央大のエース吉居大和（３年）が序盤、圧巻の走りを見せた。９秒差で先に襷を受け取った駒澤大のエース田澤廉（４年）を置き去りにして３キロ過ぎで早くも先頭の明治大・小澤大輝（４年）に追いつき、徐々に差を広げていく。田澤も９キロ過ぎで２位に浮上し、先頭の吉居を窺う展開となる。

　２位に浮上した田澤は、一気にペースを上げると12キロ過ぎには吉居をかわしてトップに立ち、先頭を快走。一方、７位で襷を受け取った青山学院大の近藤幸太郎（３年）も好走し、14キロ過ぎで吉居の前に出て２位に浮上した。

　レースは終盤、２位の近藤と３位につけて粘りを見せた吉居が先頭の田澤を追走。残り１キロで吉居が前に出て一気に田澤との差を詰めると、近藤も負けじと追いすがる。最後は吉居が執念のラストスパートを見せ、田澤を抜き去ってトップで中央大の襷を渡した。２位は駒澤大、３位は青山学院大の順となっている。

　区間順位は、１位が吉居（中央大）で１時間６分22秒。２位が近藤（青山学院大）１時間６分23秒、３位は田澤（駒澤大）で１時間６分34秒となっている。

構成●THE DIGEST編集部