キックボクシング界で敵なしを誇った“神童”は、並々ならぬ想いでボクシング界に、文字通りの殴り込みに行く。
2月13日、アマゾンプライム社は都内のホテルで会見を開催。昨年12月にキックボクシングからボクシングに転向を明言した那須川天心(帝拳)のプロデビュー戦を4月8日に東京・有明アリーナで行なうと発表した。試合はスーパーバンタム級6回戦で、気になる対戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気(真正)となった。
短く刈り込んだ銀色の頭に、ダボっとした灰色のスーツがカリスマを漂わせた。キックボクシング時代と変わらない風体で壇上に立った那須川は、「この試合はボクシングからの果たし状だと思ってるので、しっかりと僕が勝って証明して、尊敬だったり、覚悟を持って、ボクシングと戦おうと思ってる」と宣言。さっそく堂々と意気込んだ。
今月9日に東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のB級プロテストに合格したばかりだが、キック42戦無敗の“神童”は伊達じゃない。
所属する名門・帝拳ジムの本田明彦会長が「60年以上(プロモーターを)やっていますが、あんな選手は見たことがない」と絶賛するように、プロテストでは日本バンタム級タイトルマッチを控えている同級1位・南出仁(セレス)を相手に、ジャブの差し合いや、巧みなボディーワークなどキレのある動きを披露していた。
無論、期待は高まっている。しかし、会見において那須川は、「注目のされ具合はすごく嬉しく思いました。こうやって新たな舞台、那須川天心の第2章がいいスタートを切れたというのは良い。やるべきことは分かっています」と冷静に語る。そしてボクシング界に挑む理由を明かした。
「僕の人生は本当に挑戦しかない。ずっとチャンピオンでいるのも好きじゃない。そういう人生は僕はやりたくない。だったら新しいことに挑戦したいと思った。ボクシングは昔から見ていた競技ですし、格闘技がとにかく大好きなので。『道を開拓する』じゃないですけど、自分の可能性をどこまで信じられるかというところを、自分の身体でもって体現して、それをみんなに見てもらいたいという気持ちがありました」
準備期間は決して長くはないが、はたして、那須川はいかなるデビュー戦を見せるのか。日本格闘技界が生んだ天才の第2章がまもなく始まろうとしている。
構成●THE DIGEST編集部
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短く刈り込んだ銀色の頭に、ダボっとした灰色のスーツがカリスマを漂わせた。キックボクシング時代と変わらない風体で壇上に立った那須川は、「この試合はボクシングからの果たし状だと思ってるので、しっかりと僕が勝って証明して、尊敬だったり、覚悟を持って、ボクシングと戦おうと思ってる」と宣言。さっそく堂々と意気込んだ。
今月9日に東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のB級プロテストに合格したばかりだが、キック42戦無敗の“神童”は伊達じゃない。
所属する名門・帝拳ジムの本田明彦会長が「60年以上(プロモーターを)やっていますが、あんな選手は見たことがない」と絶賛するように、プロテストでは日本バンタム級タイトルマッチを控えている同級1位・南出仁(セレス)を相手に、ジャブの差し合いや、巧みなボディーワークなどキレのある動きを披露していた。
無論、期待は高まっている。しかし、会見において那須川は、「注目のされ具合はすごく嬉しく思いました。こうやって新たな舞台、那須川天心の第2章がいいスタートを切れたというのは良い。やるべきことは分かっています」と冷静に語る。そしてボクシング界に挑む理由を明かした。
「僕の人生は本当に挑戦しかない。ずっとチャンピオンでいるのも好きじゃない。そういう人生は僕はやりたくない。だったら新しいことに挑戦したいと思った。ボクシングは昔から見ていた競技ですし、格闘技がとにかく大好きなので。『道を開拓する』じゃないですけど、自分の可能性をどこまで信じられるかというところを、自分の身体でもって体現して、それをみんなに見てもらいたいという気持ちがありました」
準備期間は決して長くはないが、はたして、那須川はいかなるデビュー戦を見せるのか。日本格闘技界が生んだ天才の第2章がまもなく始まろうとしている。
構成●THE DIGEST編集部
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