プロフィギュアスケーター・羽生結弦の単独アイスショー『GIFT』が2月26日、東京ドームで行なわれ、会場に詰めかけた3万5000人から大喝采を受けた。
昨年7月にプロ転向を表明した羽生。11月には初の単独アイスショー『プロローグ』を成功させ、最終公演の八戸で今公演の開催が発表されていた。
『GIFT』と銘打たれた単独アイスショーの舞台は東京ドーム。同会場にアイスリンクを張るのは前代未聞。史上初の開催に国内ファンのみならず、海外ファンも注目する一大プロジェクトだった。
無論、チケットはすべて"即完"する大盛況。しかも香港、台湾、韓国の複数の映画館でライブビューイング(字幕なし)がされ、主催者発表によると計3万人が視聴。動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で国内独占配信されるなど、その人気ぶりは健在だった。
海外も熱視線を送った注目の単独アイスショーは、プログラムを『作品』と称する羽生の拘りが込められたプログラムに、日本を代表する演出振付家のMIKIKOさん、東京フィルハーモニー交響楽団が奏でる総合エンターテインメントだった。
第1部は太陽や月、草、風、星などの雄大な自然を映し出したプロジェクションマッピングとともに『火の鳥』、『Hope & Legacy』、映画『千と千尋の神隠し』より『あの夏へ』で世界観に引き込むと、2018年平昌五輪のショート曲「バラード第一番」、2022年北京五輪ショート曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」を、当時と同じ衣装で演じた。
第2部冒頭は『Let's Go Crazy』、『Let Me Entertain You』、Adoの『阿修羅ちゃん』で観客を盛り上げると、3D映像を駆使し、これまでの半生や葛藤を映像とともに紹介。『オペラ座の怪人』、『いつか終わる夢』、『Notte Stellata』を熱演した。
アンコールでは、北京五輪のエキシビションでも演じたプログラム「春よ、来い」、そして五輪2連覇を果たした伝説のプログラム『SEIMEI』で締め、すべて一人で演じ切った。
史上初の東京ドーム公演を終えた羽生は「今シーズン初めて単独プログラムを、ワンマンで滑り切るショーをやってみて、これ2時間半もつかなって正直思った」と、ここまで準備した苦労を吐露した。
続けて羽生は、「ドームという会場だからこそできる演出とMIKIKO先生や東京フィルハーモニーさん、名だたるメンバーがいるからこそ、できた総合エンターテインメントが作れたのではないかと、今は実感しています」と満足した表情で語った。
ただし、「課題もある」と羽生は反省を述べるが、「フィギュアスケートならではの一期一会な演技が一つずつできたことに関しては、誇りに思っていますし、皆さんのほんの一つのピースでも記憶に残ってくれたら嬉しい」と今公演のタイトルになっている『GIFT』に想いを込めた。
フィギュアスケートの常識を塗り替え続ける羽生。スケートの可能性を極限まで追求する彼の旅路は、まだ始まりに過ぎない。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【PHOTO】プロフィギュアスケーター・羽生結弦の魅力が凝縮された単独アイスショー『プロローグ』
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昨年7月にプロ転向を表明した羽生。11月には初の単独アイスショー『プロローグ』を成功させ、最終公演の八戸で今公演の開催が発表されていた。
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無論、チケットはすべて"即完"する大盛況。しかも香港、台湾、韓国の複数の映画館でライブビューイング(字幕なし)がされ、主催者発表によると計3万人が視聴。動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で国内独占配信されるなど、その人気ぶりは健在だった。
海外も熱視線を送った注目の単独アイスショーは、プログラムを『作品』と称する羽生の拘りが込められたプログラムに、日本を代表する演出振付家のMIKIKOさん、東京フィルハーモニー交響楽団が奏でる総合エンターテインメントだった。
第1部は太陽や月、草、風、星などの雄大な自然を映し出したプロジェクションマッピングとともに『火の鳥』、『Hope & Legacy』、映画『千と千尋の神隠し』より『あの夏へ』で世界観に引き込むと、2018年平昌五輪のショート曲「バラード第一番」、2022年北京五輪ショート曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」を、当時と同じ衣装で演じた。
第2部冒頭は『Let's Go Crazy』、『Let Me Entertain You』、Adoの『阿修羅ちゃん』で観客を盛り上げると、3D映像を駆使し、これまでの半生や葛藤を映像とともに紹介。『オペラ座の怪人』、『いつか終わる夢』、『Notte Stellata』を熱演した。
アンコールでは、北京五輪のエキシビションでも演じたプログラム「春よ、来い」、そして五輪2連覇を果たした伝説のプログラム『SEIMEI』で締め、すべて一人で演じ切った。
史上初の東京ドーム公演を終えた羽生は「今シーズン初めて単独プログラムを、ワンマンで滑り切るショーをやってみて、これ2時間半もつかなって正直思った」と、ここまで準備した苦労を吐露した。
続けて羽生は、「ドームという会場だからこそできる演出とMIKIKO先生や東京フィルハーモニーさん、名だたるメンバーがいるからこそ、できた総合エンターテインメントが作れたのではないかと、今は実感しています」と満足した表情で語った。
ただし、「課題もある」と羽生は反省を述べるが、「フィギュアスケートならではの一期一会な演技が一つずつできたことに関しては、誇りに思っていますし、皆さんのほんの一つのピースでも記憶に残ってくれたら嬉しい」と今公演のタイトルになっている『GIFT』に想いを込めた。
フィギュアスケートの常識を塗り替え続ける羽生。スケートの可能性を極限まで追求する彼の旅路は、まだ始まりに過ぎない。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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