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「プロスポーツを引っ張っていく存在に」井上尚弥が初の日本プロスポーツ大賞受賞! 4団体統一の瞬間も回顧「素晴らしい景色」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.03.02

井上(右)は岸田首相(左)から日本プロスポーツ大賞のカップを授与された。写真:梅月智史

 3月2日、東京都内で2022年度のプロスポーツ界で最も活躍した選手や団体を表彰する「第52回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞受賞式典」が行なわれ、『日本プロスポーツ大賞』に、昨年12月ボクシングのバンタム級でアジア人初の世界4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)が受賞した。

 井上は2018年に『殊勲賞』と『NHK賞』をダブル受賞しているが、大賞は今回が初。"モンスター"と称される世界王者に、また新たな勲章が加わった。

 岸田文雄内閣総理大臣から大きなカップを授与された井上は、満面な笑みを浮かべた。昨年12月にポール・バトラー(英国)との世界バンタム級4団体統一戦に勝利した井上は、試合後に同級からスーパーバンタム級への階級上げを明言。今年は新たな階級でさらなる飛躍を誓う。

 井上は「コロナの影響で無観客試合、大会中止が続いているが、最近はかつての熱気が取り戻しつつある。去年は2試合で勝つことができ、ファンの皆さんにリング上で素晴らしい景色を見させて頂いた」と大賞受賞を喜んだ。「ボクサーとしてプロスポーツを引っ張っていく存在として今後も精進したい」と抱負を語った。
 
 その他の受賞者は『殊勲賞』と『NHK賞』には、車いすテニス界の世界的なレジェンドで、1月22日に引退を発表した国枝慎吾さん。『殊勲賞』には、メジャーリーグで二刀流として活躍する大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、昨シーズン日本人新記録のシーズン56本塁打を放った村上宗隆(ヤクルト)が受賞した。

『敢闘賞』には、競泳(視覚障害クラス)の富田宇宙、モータースポーツの野尻智紀、北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢、昨シーズン史上最年少21歳で年間女王に輝いた女子プロゴルファーの山下美夢有などが受賞した。

『特別賞』には、サッカーのカタール・ワールドカップで日本を史上初の2大会連続ベスト16に導いた森保一監督、『スポーツ功労者顕彰』には2月21日に約39年のレスラー人生にピリオドを打った武藤敬司などが授賞した。

 今月8日からは野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕し、よりスポーツへの関心は高まる。今年も、多くのアスリートが活躍することを期待したい。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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