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格闘技・プロレス

「パワーだけじゃ勝てない」フルトンが明かした“怪物”井上尚弥を撃破するプラン。自身の敗北予想には反発!「あいつを上回るよ」

THE DIGEST編集部

2023.03.03

井上という強大なライバルを前にしても、フルトンの持つ自信は一切揺らがない。写真:AP/アフロ、(C)Getty Images

井上という強大なライバルを前にしても、フルトンの持つ自信は一切揺らがない。写真:AP/アフロ、(C)Getty Images

 たとえ当代屈指のパワーを誇る“モンスター”が相手だろうと、絶対王者の自信は揺るぎない。

 現地3月2日に米老舗ボクシング専門メディア『Boxing Scene』のレポートで、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトンが「俺にあいつのパワーは関係がない」と、対戦が囁かれる井上尚弥(大橋)撃破に自信をのぞかせた。

 文字通りのビッグマッチは合意寸前まで来ている。

 今年1月に井上がバンタム級で獲得した4団体のベルトを返上するとともに、スーパーバンタム級への転向を明言すると、ほどなくして、複数の米メディアがフルトン戦の合意を報道。「今年5月に日本で対決するのは周知の事実」(米放送局『ESPN』)とされ、ファンや識者の間で両雄の対戦の行方は様々に予想された。
 
 実現すれば、プロキャリア約9年目にして初の国外戦となるフルトン。そのせいか、ここまで敵なしで勝ち進んできた彼の敗北を予想する識者も少なくなく、その大半は「怪物のパワーに屈する」と指摘する。多くの猛者をリングに沈めてきた井上の破壊力が勝るというわけである。

 だが、フルトンはそうした予想に反発するかのように「俺はあいつを上回るよ」と断言。そして、「俺みたいにありとあらゆる闘い方ができる選手をイノウエは見たことがないだろ。俺はどんなファイターにも対応できるスタイルを持っている」と井上のパワーもいなせると言い切ってみせている。

「たしかにイノウエにはパワーがある。だけど、パワーだけじゃ試合には勝てない。俺は頭が良いんだ。俺が一体どうやってここまで来たと思う? 技術、考え方、スピード、そしてこのトークスキルさ、だ。誰もが俺にパワーがないと言うが、全員と昔みたいに真っ向勝負をする必要なんてない。それに8オンスのグローブをつけていたら誰もが、ある程度のパワーを持つことになるからね」

 堂々と、そして饒舌に、井上撃破へのプランを語ったフルトン。はたして、28歳の“クールボーイ”は日本が生んだ怪物に初めての敗北を味合わせる存在となるのか。大一番の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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