格闘技・プロレス

井上尚弥、Sバンタム級の“2大王者”フルトン戦が正式決定! 無敗同士の大一番に「過去最大のモチベーションで臨む」と闘志

THE DIGEST編集部

2023.03.06

都内での会見でビッグマッチの実現を発表した井上。その表情からは決意が滲み出た。写真:田中研治

 かねてから囁かれていた大一番がようやく正式に決定した。

 3月6日、ボクシング世界バンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、都内のホテルで記者会見を実施。今年1月に階級上げを表明したスーパーバンタム級の初戦で、WBC、WBO同級王者のスティーブン・フルトン(米国)と来る5月7日に横浜アリーナで対戦することを発表した。

 念願のビッグマッチの実現だ。今年1月の階級上げ決定直後に米スポーツ専門局『ESPN』が両陣営の水面下での合意をすっぱ抜いて以来、メディアやファンの間では正式な発表だけが待たれる状況下であった。

 スーパーバンタム級への挑戦については「このスーパーバンタム級が本当に最終章じゃないでしょうか」と語っていた井上は、同階級でムラドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン/WBAスーパー、IBF王者)と並ぶ2大王者に君臨するフルトンとのマッチアップについて「フルトンとの試合を日本でできるということは、どれだけ凄いことなのかを感じながら、結果で返したい」と吐露。さらに次のように続けた。
 
「自分自身、過去最大のモチベーションで練習に臨んでいけると思います」

 無論、容易な相手ではない。フルトンもプロキャリアで21戦無敗(8KO)の猛者だ。それでも「チャンピオンは自分のボクシングをしっかりと持って戦う選手」と井上は強調。そのうえで「そういう相手を自分がどう攻略できるかがキーになっていく。ぜひ楽しみにしていてください」と自身が望んだ2階級で4団体統一という偉業への意気込みを口にした。

 ここまで24戦無敗(21KO)と図抜けたポテンシャルを見せつけてきた井上。世界が慄いてきた破壊力は新階級の王者にも通じるのか。日本が世界に誇る"モンスター"の挑戦がいよいよ始まる。

構成●THE DIGEST編集部

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