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格闘技・プロレス

フルトンが日本で勝つのは「可能だ」。名手ドネアが大胆予想! 一方で井上尚弥には“助言”も「とにかく叩き潰すんだ」

THE DIGEST編集部

2023.02.16

井上(左)とフルトン(右)。この当代屈指のハードパンチャーによる一戦に興味深い予想を展開したのは、バンタム級でも異彩を放ったドネア(中央)だった。(C)Getty Images、写真:鈴木颯太朗

井上(左)とフルトン(右)。この当代屈指のハードパンチャーによる一戦に興味深い予想を展開したのは、バンタム級でも異彩を放ったドネア(中央)だった。(C)Getty Images、写真:鈴木颯太朗

 今年5月の実現が囁かれる大一番が日増しに注目度を高めている。前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、WBC&WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)によるマッチアップだ。

 先月13日にバンタム級で獲得した4本のベルトを返上し、スーパーバンタム級への転向を表明した井上。この階級上げ直後から稀代のスターファイターの今後についてはさまざまな予想が論じられた。そのなかで具体的な交渉が行なわれているとされるのが、フルトンとの対戦だった。米スポーツ専門局『ESPN』は、両陣営がすでに合意しており、「今年5月に日本で対戦する」とすっぱ抜いたのである。

 いまだ正式な決定はない。しかし、『ESPN』の報道によりボクシング界では、両雄の対戦に熱視線が注がれ、識者やファンが早くも展開と結果を予想している。そうしたなかで、「(フルトンが勝つのも)可能だと思う」と敵地でアメリカ人ファイターが勝利する可能性を説いたのは、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)である。

 現地2月13日に米ボクシング専門メディア『Fight Hype』のYouTubeチャンネルに出演したドネアは、開催地として濃厚視されている日本でフルトンが判定勝ちを収められるかを問われた際に「ありえると思う」と断言。そのうえで、「相手が誰かは忘れたけど、ムラタ(村田諒太)は日本で判定負けした。勝つべき内容だったのにね。そのあと再戦して(村田が)勝ったんだ」と指摘した。
 
 百戦錬磨の名手が引き合いに出したのは、2017年5月に有明コロシアムで行なわれた村田諒太(帝拳)とアッサン・エンダム(フランス)によるWBA世界ミドル級正規王座決定戦だ。

 この試合で村田はダウンを奪い、優勢を保っていたが、1-2でよもやの判定負け。海外メディアでも“疑惑の判定”と報じられ、WBAのヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長がSNS上で異例の謝罪をする事態に発展していた。

 ただ、井上との過去2度の対戦でいずれも破れているドネアは、「ボディショット以外では、まずイノウエは倒せないだろう。タフな男だからね」とも予想。さらに「今までやってきたことを続けるべきなんだ。フルトンに出し抜かれるなってこと。とにかく叩き潰すんだ。パワーを感じさせて、考えを変えさせるべきだ」と日本の怪物にフルトン撃破へのアドバイスも口にした。

構成●THE DIGEST編集部

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