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バレーボール

完全復活の“イシカワ・ショー”で最終戦勝利! 石川祐希、プレーオフ初戦はセリエA最強の難敵も「可能性はある」

THE DIGEST編集部

2023.03.14

ターラント戦でアタックを決める石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

ターラント戦でアタックを決める石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月12日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズン後半第11節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがジョイエッラプリズマ・ターラントとホームで対戦。セットカウント3-0(25-21、26-24、25-16)でレギュラーシーズン最終戦を勝利で飾った。

【動画】ミラノがプレーオフへ弾みをつける快勝! 石川祐希はチーム2位の得点

 1週間前の前節チヴィタノーヴァ戦では、新型コロナウィルス陽性の5選手が欠場を余儀なくされるなか、セッター不在に加えて負傷中だった石川を欠き7選手で決行された試合へ臨んだミラノ。ターラント戦を前に罹患者全員がなんとか治癒・復帰にこぎつけ、この対戦を迎えることとなった。

 そんな中、ミラノに朗報。勝点1差で後続9位につけていたチステルナが前日の5位ヴェローナとの対戦で敗れたため、この最終戦を待たずにプレーオフ進出が決定した。さらに、2月末のコッパ・イタリア準々決勝で左脚を負傷した石川が復帰。週末に開幕する今シーズンの王座争奪戦へ勝利で弾みをつけたいホーム戦に先発出場した。

 第1セット、ミラノは僅差で追う展開の中盤に訪れたチャンスをなかなか生かせず、ビハインドを負ったまま終盤へ。すると、的確なレセプションの直後にレフトからコート奥への鮮やかな同点弾を決めた石川が、続けてエース1本を含むサーブで3連続ブレークの要となり一気に逆転。これで流れを引き寄せたミラノがセットを先取した。

 いきなり3失点でスタートした第2セット、石川はレセプションでサイドアウトを演出した後、2本目のエースで同点へ持ち込む。以降も、巧みなブロックアウトなどで相手の逃げ切りを許さず1点差をキープ。終盤、ミドルブロッカーのマルコ・ヴィテッリ(イタリア)が2段トスでダブルコンタクトを取られてしまい、リードを2点に広げた相手がセットポイントを握る。しかし、そこから途中交代のイラン代表主将ミラド・エバディプールが好守を連発するなど、ミラノの真骨頂である粘り強さで怒涛の逆転劇。チームの奮闘に応えた石川が、5連続ブレークの最後を渾身のクロス弾で仕留めセットを連取した。

 第3セットも開始直後から連続失点に見舞われたミラノだったが、3点ビハインドで中盤に突入すると、“イシカワ・ショー”が幕を開ける。鋭い角度への一打とブロックで連続得点の後、ディグでミドルブロッカーの得点を引き出したかと思えば、現地解説者が「阻止不能」と唸った完璧な打球でレフトから同点弾。躍動は止まらず、第1セットを再現するかのようにサーブで相手を追い込み3連続ブレークで逆転に成功する。勢いに乗ったミラノは、順調に得点を重ねレギュラーシーズン最終戦を完勝で締めくくった。
 
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