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モータースポーツ

「悪化している」角田裕毅がマシンの問題点を指摘! チーム代表は“愛のムチ”「エンジニアは信用していない」

THE DIGEST編集部

2023.03.19

開幕戦では入賞まであと一歩の11位と健闘した角田。17日には第2戦のフリー走行が実施された。(C)Getty Images

開幕戦では入賞まであと一歩の11位と健闘した角田。17日には第2戦のフリー走行が実施された。(C)Getty Images

 F1第2戦のサウジアラビア・グランプリが開幕、現地3月17日にはジッダの市街地コースで2回のフリー走行(FP)が実施された。

 開幕戦バーレーンGPでは性能の劣る車で予選Q1突破、決勝では入賞まであと一歩の11位と健闘したことでチーム首脳陣や各国メディアから高い評価を受けたアルファタウリの角田裕毅は、FP1では25周を走行してベストタイムは全体の10番手となる1分31秒110、続くFP2は最多タイの30周回で1分30秒776という13番手のタイムを計測している。

 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、「特性はあまり変わっていませんが、視認性の点でより安全になりました」と改装が施されたコースに言及するとともに、「今日のプラクティスで分かったのは、10位(入賞)を争っているライバルに、一貫してわずかに遅れをとっているということですが、全てをまとめるのにまだ1日あります」と指摘し、次のように振り返った。

「FP1、FP2ともに、大きな問題はありませんでしたが、車のパフォーマンスをさらに向上させる必要があることは承知しています。Q3進出が目標ではありますが、先週のバーレーンGPよりも明日はQ2進出の可能性は高いと思います。今夜、全てのデータを分析して、パフォーマンスを改善する方法を確認します。タイヤのデグラデーションは思ったほど悪くないので、全力でプッシュできるでしょう」

 一方、アルファタウリのチーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルス氏は、「ユウキについては、幾つかの空力テストを完了する必要があったため、ガレージ作業のために(走行の)時間を犠牲にしなければならなかった、それらは開発を進めるためには重要なものだった」と語っている。
 
 また彼は、車のパフォーマンスについて「サウジアラビアの特徴はバーレーンとは全く異なり、より効率的な車と高速での優れたパフォーマンスが求められるが、我々の車にはより適していると期待できる」「全体として、我々は今日の作業には満足している。中団争いは非常に僅差のものだが、我々はここで競争できる車を持っていると思う」とポジティブに語り、チームもSNSで「中団争いができるようにするための時間はたくさんある」と投稿した。

 しかし、記者会見においてフランツ・トスト代表は、「我々はもっと良い車を期待していたが、バーレーンでは苦戦した。ここでは少し状況は変わっているようだ。少なくとも1台は、Q3で走れることを願っている」と期待を寄せた後、「チームのエンジニアは、我々がかなり進歩していると言っているが、私はもう、彼らを信用していない……私はただ、(良い)ラップタイムを見たい。それだけが重要だからだ」という厳しい言葉を発している。

「冬の間、彼らは私に『車は素晴らしい。我々は大きな進歩を遂げた』と言っていたが、実際のところ、我々はバーレーンに来てどこにも到達していない。(それはチームへの“愛のムチ”か? との質問に対して)何と言えばいい? そんなことはどうでも良く、私はただ速い車を見たいだけだ」
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