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FP2での走行に満足の角田裕毅、専門サイトは「障害に満ちた最初のセッション」…スピンについては「壁に当たらずラッキー」

THE DIGEST編集部

2023.04.01

FP2では雨中の走行となったが、角田は11位につけた。予選、決勝へ向けて期待が高まる。(C) Getty Images

 F1第3戦のオーストラリア・グランプリが開幕、3月31日にはメルボルンのアルバートパーク・サーキットでフリー走行1、2回目(FP1、FP2)が実施された。

 バーレーン、サウジアラビアで続けて11位フィニッシュと悔しい思いをし、今回こそポイント獲得を狙うアルファタウリの角田裕毅は、FP1では14周回で全体の17番手となる1分20秒399のベストタイムを計測。続くFP2では、18周回を走行して1分20秒220で、11番手と順位を上げている。
 
 FP1で最少の周回数に止まったのは、セッションの中盤でアタックラップに入ったところで、最初のコーナーでリアが滑ってハーフスピンしながらグラベル上をバウンドしてランオフエリアの芝生上でストップしたためだ。ウォールに接触することはなかったが、フロアを痛めて残り時間をガレージで過ごすことを余儀なくされた。また、FP1では雨によって予定通りに走行を行なうことができず、こちらも通常に比べて少ない周回でセッションを終えている。

 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、「リアの挙動に苦労しながら、難しいFP1をスタートしましたが、FP2のパフォーマンスには満足しています」と振り返った後、「FP1ではGPSのトラブルが原因でトラフィックが発生し、最終セクターで著しくスローダウンすることを余儀なくされた結果、クイックラップ開始時にはタイヤの温度が上がらず、グリップが不足してしまいました」とスピン時の状況を説明した。

「他チームと比べて、自分たちがどの位置にいるのか正確には分かりませんが、明日に向けて全てを上手くまとめられるよう、チームとしてやらなければならないことに集中します。目標は予選Q3進出ですが、まずはQ2です。中団争いはタイトなので、小さなミスで高い代償を払う羽目になりますが、車は昨季よりも良くなっているので、再度データを確認し、明日に向けて何ができるかを確認します」
 
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