モータースポーツ

繰り上げで初入賞の角田裕毅、各国メディアは軒並み高採点&高評価!「来季は2人の日本人が起用されるかも」との予想も

THE DIGEST編集部

2023.04.04

今季初のポイントを獲得した角田。各国のメディアも高い評価を与えている。(C) Getty Images

 F1第3戦のオーストラリア・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は10位入賞を果たし、今季初となるポイントを獲得した。
 
 苦しい戦いを強いられるも、2度目の赤旗中断からの再開時、多重クラッシュの中を上手く無傷で切り抜けて5番手まで浮上。残念ながら再び赤旗が出て順位を11番手に戻され、そのままフィニッシュラインを越えることとなったが、カルロス・サインツ(フェラーリ)が5秒のタイムペナルティーを受けたことで順位が繰り上がり、3戦目にしてチームに初ポイントをもたらした。

 本人は初入賞については満足感を示す一方で、「赤旗が出る前に5位で浮上していた」と語るなど複雑な思いを抱いているようだが、各国のメディアは軒並み彼のパフォーマンスに対しては過去2戦同様に「AT04の力を可能な限り引き出した」と高評価を下し、繰り上がりのポイント獲得に対しても、「努力が報われた」「相応しい結果」と好意的な見方を示している。

 英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は、10点満点の採点で「7.5」と、20人中6番目に高い数字を与え、「自分の力で勝ち得たポイント圏内でのフィニッシュで、努力が報われることとなった。サインツがペナルティーを受ける前には、3戦連続で11位フィニッシュになるかと思われた」と寸評もポジティブな内容が綴られた。

『TOTAL-MOTORSPOR』は、「最大限の努力が報われない試練に満ちた週末が続いたが、角田の周りの車が一掃されたことで、ついに運が彼に微笑み、初ポイントを獲得した」と振り返り、採点は全体5番目となる「7」で、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と同じ評価となっている。

 同じく「7」を与えたのが『PLANETF1.com』で、「3戦連続の11位フィニッシュを回避した後、角田はスチュワードに感謝したことだろう。サインツへのペナルティーという運が味方した一方で、シーズン開幕から見せているパフォーマンスは、彼がこの結果に値することを意味する」と称賛し、以下のようにレースを振り返った。

「バーレーン、サウジアラビア同様、最後のポイントをめぐる争いに身を置き、間違いなく自分たちより速い車を駆るジョウ・グァンユ(アルファロメオ)を追い越せなかったが、そのチームメイトであるヴァルテリ・ボッタスを引き離してみせた。角田の最後の仕事はサインツと5秒以内の位置でフィニッシュすることであり、これによって10位に繰り上がった」

【動画】残り1周は追い抜き禁止! 角田が10位入賞
NEXT
PAGE
専門サイトで角田は20人中11番の評価