専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
格闘技・プロレス

レスラー人生を懸けたSANADA。初登場から7年で掴んだ王座に本音「もう後がないなとずっと思っていた」【新日本】

THE DIGEST編集部

2023.04.09

オカダとの熱戦を制し、ついにベルトを手にしたSANADA。試合後には珍しくエモーショナルな意見を語った。(C)新日本プロレス

オカダとの熱戦を制し、ついにベルトを手にしたSANADA。試合後には珍しくエモーショナルな意見を語った。(C)新日本プロレス

 念願の頂点に立った。

 4月8日、新日本プロレスは春のビッグマッチ『CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA GENESIS 2023』を東京・両国国技館で開催。メインイベントでは、IWGP世界ヘビー級選手権試合、チャンピオンのオカダ・カズチカにSANADAが挑戦した。

 先の『NEW JAPAN CUP 2023』を制し、同シリーズ中にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンからタイチの率いるJust 5 Guysにユニットを移籍。立場を大きく変えたSANADAにとって、ライバルであるオカダの壁をここで乗り越えたいところ。

 試合は、SANADAが掟破りのレインメーカーを繰り出すなど、一進一退の攻防が続いたなかで、SANADAは狙い澄ましたシャイニングウィザードを炸裂。だが、オカダは負けじと変形ツームストンパイルドライバーを脳天から突き刺して応戦する。

 ここすかさず、オカダが必殺のレインメーカーの体勢に入る。しかし、SANADAは渾身のデッドフォールで切り返して、すぐさまカウント3カウントを奪取。悲願のIWGP世界ヘビー初戴冠を果たした。
 
 試合後、ロスインゴ時代の盟友である高橋ヒロムが挑戦表明されたSANADAは「先にやるべき相手がいるんじゃないですか?」と断言。そこに「Just 5 Guys」の金丸義信が登場し、ヒロムが持つIWGPジュニアヘビー級王座挑戦を表明。「ジュニアのベルトを巻きながら世界ヘビーのベルトを巻く」というヒロムの夢は、金丸戦をクリアしてからになりそうだ。

 バックステージでSANADAは「このリングに来て7年なんですけど、ちょうど7年前の4月の両国で、しかもIWGP戦の乱入で、その時にリングにいたのがオカダと内藤で。なんか対戦相手が、その時いた人に勝ったっていうのが、なんかストーリーあるなと思ってて。ここまで獲れなかったのも全部意味があったのかなと、今日獲るために今まで獲れなかったのかなと。まぁ一番の理由は(周囲のタイチ、金丸、TAKA、DOUKI を指しながら)このメンバーと組んで取れたっていうことが凄く嬉しいです」と珍しく感情を露わにした。

 試合前にはレスラー人生をかけて闘うと話していたSANADAは、「ここで俺が負けたらもう後がないなとずっと思っていたので、やっと獲れたんですけど凄く嬉しいです」と安堵の表情を浮かべつつライバルのオカダについては「ライバルっていうのは自分で言うものじゃないと思っているんで、周りが言うべきだと思っているんで自分からは言えないですけど、そういう関係だったら嬉しいなと思います」と語り、二人のストーリーは「まだまだ。今、35なので、まだまだいけるんじゃないですか?」と継続していくようだ。

 長く苦闘を続けてきたSANADAの悲願達成に酔いしれた一夜だった。

◆新日本プロレス◆
『CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA GENESIS 2023』
2023年4月8日
東京・両国国技館
観衆 6510人
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>●オカダ・カズチカ(26分58秒 体固め)SANADA○<挑戦者>
※デッドフォール
※第6代王者が3度目の防衛に失敗。SANADAが第7代王者となる。

文●どら増田

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号