日本のエースが無念の欠場を報告した。

　４月13日から16日まで東京体育館で行なわれるフィギュアスケートの世界国別対抗戦に出場予定だった宇野昌磨が、右足首のケガのため欠場することになった。10日に日本スケート連盟が発表した。

　宇野は３月の世界選手権で日本男子初の連覇を達成。ショート前日の22日に公式練習中に４回転サルコウを降りたときに転倒。右足首をひねり、転倒後はしばらく立ち上がれずに、練習を途中で切り上げた。

　本番は万全なコンディションではなかったなか、ショートとフリーで４回転ジャンプを次々と決め、できる限りの演技を披露した宇野。最後は氷上で大の字で倒れるほど力を出し尽くし、見事金メダルを獲得した。

　その後はアイスショーなどに出演していたが、やはり回復は思わしくなく、この日発表されたリリースによると、右足首の靭帯と軟骨の損傷により全治2週間の治療と療養が必要と報告された。

　宇野は「競技レベルまでに戻すことが叶わず、欠場という大変悔しい結論に至りました」とコメント。続けて「競技会を楽しみにしてくださっていたファンの皆さまをはじめ、大会に携わる多くの方々にご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。来シーズンに向けて、これからも応援していただけるよう、競技者として更に成長できるよう日々精進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします」と報告している。
  　宇野の無念の欠場に、海外メディアも少なからず衝撃を受けている。米国のフィギュアスケート名物記者のジャッキー・ウォン氏は「なんとショウマ・ウノがWTT（世界国別対抗戦）アウト」とツイッターに呟き、世界王者不在を嘆いた。

　フィギュアスケート専門メディア『Golden Skate』は、ツイッターに日本スケート連盟のリリースを引用し、世界王者の欠場を報道した。

　同じくフィギュアスケート専門メディアの『In The Loop』も「ショウマ・ウノは足首の負傷により、WTTを欠場する。彼の代わりにシュン・サトウが出場する」と宇野の代わりに、２月の四大陸選手権で３位となった佐藤駿が代替出場すると伝えている。

　2017年大会以来、３大会ぶりの優勝を目指す日本。男子のエースを欠くなか、金メダル奪還は果たしてできるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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