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バレーボール

快挙の立役者はMVP石川祐希! ミラノが史上最大のジャイアントキリング!! シーズン無敗の優勝候補筆頭を撃破する番狂わせで初のセリエA 4強入り!

THE DIGEST編集部

2023.04.11

石川がマン・オブ・ザ・マッチの活躍で優勝候補のペルージャ撃破に大きく貢献した。(C) La Pallavolo Serie A

石川がマン・オブ・ザ・マッチの活躍で優勝候補のペルージャ撃破に大きく貢献した。(C) La Pallavolo Serie A

 現地時間4月10日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエAで2022-23シーズンのプレーオフ準々決勝第5戦が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル セーフティ・ペルージャとアウェーで対戦。セットカウント3-1(18-25、25-21、29-27、25-23)で3勝目を挙げて強豪を退け、準決勝への切符を掴み取った。

【動画】石川祐希がゲーム2位の18得点! MVPの活躍
 3勝先勝(5試合制)したチームが次のステージへ進む準々決勝で、リーグ8位のミラノはレギュラーシーズンを無敗で終えた首位ペルージャと対戦。黒星発進から第2戦を取り返した後、第3戦を落として敗退の危機に直面したが、ホームでの第4戦の逆転勝利でタイへ持ち込みこの最終戦を迎えた。

 ペルージャは、試合を重ねる度に調子を上げるミラノに2敗した後、優勝を狙うはずのチャンピオンズ・リーグ(欧州大会)で準決勝敗退。ここにきて、絶対を誇ってきた強さに陰りが見え始めていた。この試合では、主力のウィルフレド・レオン(ポーランド)が先発から外れた。

 一方、ミラノの快進撃の中心にいる石川は絶好調。特にアタックでは、4戦目終了時点の決定本数でモデナのイアルバン・ヌガペト(フランス)と並び4位につけ、効果率とセット当たりの決定率でも、チームでただ一人トップ10入り。この重要な一戦をスタートさせたのも、その石川の一打だった。

 1点を争いながら第1セット序盤を終えたミラノは、以降、攻撃ミスと被ブロック4本で後退。後半には4連続ブレークを献上するなど、鳴り物と怒号が止まない敵地で試合に入り込めないまま1セット目を失った。

 第2セットも競り合いでスタート。だが、間もなく連続ブレークを許して3点のビハインドを負い嫌なムードが漂い始める。それを石川が、相手ブロックを使った2得点で断ち切ると、次のプレーでペルージャの攻撃がアウト。司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)のエースでたたみ掛けて逆転の後、ネット際の素早い反応から好守で味方のツーアタックを演出し、さらにエース1本を含むサーブで3連続ブレークを呼び込む。終盤に相手の巻き返しで同点とされた場面では、ブロックアウトとこの日2本目のエースでチームを鼓舞し、献身的な2段トスでリードを3点に広げる。この活躍でペルージャの気勢を削ったミラノが、2度目のセットポイントを制して試合を振り出しに戻した。

 第3セットは、ポッロの2本目のエースなどで3連続ブレークに成功。リードを保ったまま終盤へ持ち込むも、レセプションの乱れなどから土壇場で逆転を許し、セットポイントを握られてしまう。だが、それを石川がブロックアウトで阻止する。続く2度のチャンスも回避されたペルージャは、サーブとアタックでミスが出て失速。踏みとどまり猛攻をしのいだミラノが4強へ王手をかけた。
 
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