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バレーボール

快挙の立役者はMVP石川祐希! ミラノが史上最大のジャイアントキリング!! シーズン無敗の優勝候補筆頭を撃破する番狂わせで初のセリエA 4強入り!

THE DIGEST編集部

2023.04.11

 迎えた第4セット、効果的なサーブで相手守備を崩して自らのバックアタックでリードを3点とした石川が、中盤の入りにブロックの着地でチームメートの足に乗ってしまい転倒。右ふくらはぎに軽度の痙攣が起きたため大事を取ってベンチに下がると、そこから接戦へ持ち込まれる。コッパイタリアでは日本代表主将の負傷が響き4強入りを逃したミラノだったが、この日は、交代で出場したミラド・エバディプール(イラン)を始めチームは大黒柱の離脱後も集中を切らすことはなかった。20-20まで持ちこたえエースがコートに帰還すると、ギアが上がり2得点で相手を突き放す。
 
 2度目のマッチポイントで、決勝打となる鋭いバックアタックを相手コートに突き刺したのは背番号14。ペルージャが要求したビデオ判定を待つ間、緊張に包まれた会場は、センターラインを越さず留めた石川の足がスクリーンに映し出された瞬間に大声援がため息へと変わり、ミラノの準決勝進出が決まった。

 石川は、試合2位の18得点(アタック15、エース3)を記録。兼ねてから目標に掲げてきた“セリエA 4強入り”を成し遂げた決戦で、MVP(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得し、再創設から11年目のミラノにクラブ史上初となるリーグトップ4の座をもたらした。

 現地の主要メディアは、ミラノの主軸“ユウキ・イシカワ”の名前とともに、優勝候補の筆頭と目されたペルージャを奈落の底へ沈めたその戦いぶりを一斉に報じた。

 準決勝の相手は、同じく5戦目を制して切符を掴んだ昨シーズンの王者チヴィタノーヴァ。レギュラーシーズンは、新型コロナウィルスの影響を受け悪条件の中で臨んだ後半戦を含み2敗のミラノだが、コッパ・イタリア準々決勝では白星を奪っている。

 決勝進出をかけて挑む次のステージも再び3戦先勝で勝ち抜けが決まる5試合制。アウェーでの初戦は、日本時間4月14日午前3時30分に幕を開ける。中4日のチヴィタノーヴァに対し、中2日の厳しい状況で臨むミラノにとって、石川の躍動が不可欠なはず。そのパフォーマンスに注目と期待が集まる。

取材・文●佳子S・バディアーリ
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