ヘビー級を代表する両雄が、再びベルトを巡って拳を交える。

　現地時間12月７日にサウジアラビアで行なわれるWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチで対戦する王者のアンディ・ルイス・ジュニア（アメリカ）とアンソニー・ジョシュア（英国）が、今年６月以来の再戦に向けた最後の記者会見に臨んだ。

　世紀の大番狂わせと言われた６月の対戦では、ヘビー級の絶対王者として君臨していたジョシュアが、世界的には無名だったルイスに、よもやの７回TKO負けを喫して、世間を大きく賑わせた。

　それからおよそ半年後に再び顔を突き合わせた二人は、ともに王座への想いを隠さない。

　ベルト奪還を目指すジョシュアが、「ハングリーな状態で集中している。俺はショーを開くためにここにいるわけじゃない。勝つためだ」と決意を固くすれば、現チャンプのルイスも、「死ぬ気でやる。長いジェットコースターのような人生だったが、せっかく願いを叶えたのだから、この王座を手放すつもりはない」と絶対防衛を誓っている。
  　そして、この再戦にはファンも血を滾らせている。英衛星放送『Sky Sports』が、ツイッターで、ジョシュアとルイスが会見中に１分近く無言で睨み合ったワンシーンを公開すると、その独特の緊張感を醸し出した両雄へのコメントが相次いだ。

「歴史的な夜になる。そうに決まってる」
「凄い威圧感だ」
「本物同士のマッチアップだ」
「当日はとっとと仕事を終わらせよ」
「最高の男たちだ」
「一切の無駄がない」
「余計な雑念が感じられない」
「全てが決まるんだな」
「早く見たい」
「むしろ決着が見たくなくなる（笑）」
「どっちが勝つかが分からない」

　英国の老舗ブックメーカー『William Hill』の現時点でのオッズは１-25で、ジョシュアの圧倒的優位となっているが、果たして、どちらが“砂丘大戦”を制して、ベルトを掴むのか――。熱戦必至の対決のゴングが鳴る瞬間が迫っている。

構成●THE DIGEST編集部