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フィギュア

「彼はタイトル争いから脱落していない」GPファイナル、米大手放送局は羽生結弦の”フリーでの巻き返し”を警戒

THE DIGEST編集部

2019.12.06

GPカナダ杯では総合322・59点をマークしている羽生。 (C) Getty Images

GPカナダ杯では総合322・59点をマークしている羽生。 (C) Getty Images

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが、イタリア・トリノで開幕。まず男子シングルのショートプログラム(SP)が行なわれ、昨季王者で2連覇中のネイサン・チェン(米国)が自身のベスト、そして今季最高の110・38点で首位に立った。

 3年ぶり5度目の優勝を狙う羽生結弦(日本)は、後半のコンビネーションジャンプが単発になるというミスで出遅れ、97・43点と2位スタートとなっている。

 米国の大手スポーツ放送チャンネル『NBC Sports』は、「輝かしいネイサン・チェンはGPファイナルのSPで12・95ポイントのリードを奪い、ミスのあった羽生結弦を破った」と報じた。

「この大会を2連覇しているチェンは、110・38点というスコアを獲得し、ジャンプもすべて成功させた。彼はキスアンドクライで自らの記録に『ワオ』と声を漏らし、ラファエルコーチは、チェンの膝を叩いて祝福した」

 ほぼ完ぺきなSPプログラムをこなしたチェンに対し、羽生は「4回転トゥループから3回転へのコンビネーションを含めることができず、2位に終わった」と伝えている。
 
 だが、この状況はチェンにとって安心できるものではないとも指摘している。

「羽生は、タイトル争いから脱落していない。今シーズンの彼のフリーでのスコア(212・99点/カナダ杯)は、チェンが秋のGPシリーズで残した記録(196・38点/アメリカ杯)よりも、16・61ポイント優れている。(12・95点の差は)彼にとって、巻き返し不可能な差ではない」

 ネイサン・チェンと羽生結弦の対決は、3月の世界選手権でチェンが勝利して以来。4日に行なわれた公式練習では、4回転ジャンプを5本こなすフリープログラムを披露。羽生は、同会場で行なわれたトリノ冬季五輪で金メダルを獲得した、エフゲニー・プルシェンコ氏へのオマージュである『Origin』で追う。

 フリーは現地12月7日に行なわれる。奇しくも羽生にとって25歳の誕生日に迎える”決戦”で、果たして、逆転優勝を成し得るだろうか。

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構成●THE DIGEST編集部
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