卓球のパリ五輪代表選考が熾烈を極めている。特に激しい争いとなっているのは女子だ。今月1日には、五輪3大会メダリストの石川佳純が引退を表明した。「やり切った」というコメントの奥に、厳しい戦いに身を置き続けてきた苦労がにじんでいた。
【PHOTO】日本卓球史上初の金メダル!五輪で混合ダブルス初代王者に輝いた水谷隼・伊藤美誠の厳選ショットを振り返る
石川が選考レースから去るなか、5月6、7日には平塚総合体育館で「第4回パリ五輪日本代表選考会」が開催される。現時点の状況はどのようになっているのか。代表選考レースで苦しんでいる伊藤美誠(スターツ)の巻き返しは可能なのか。石川が抜けた後の代表争いの展望も含めてまとめた。
5月2日、国際卓球連盟は最新の世界ランキングを発表した。女子シングルスは伊藤が日本人トップの7位で、8位は早田ひな(日本生命)。石川が11位、木原美悠(木下グループ)が19位、平野美宇(木下グループ)が20位、張本美和(木下アカデミー)が26位、長崎美袖(木下グループ)が32位と続く。しかし、パリ五輪に向けての日本の選考システムに世界ランキングは関与しない。
日本卓球協会は独自の国内選考システムを採用しており、選考会や国際大会の成績に応じて付与するポイントの合計点で競う仕組みになっている。選考レースはすでに22年からスタート。24年1月の全日本選手権までの計14大会が対象で、これまでに6大会を終えている。現時点で首位を走っているのは232.5ポイントの早田で、2位の木原との差は約70ポイントある。
大混戦となっているのは2位以下だ。特に2位の木原(162ポイント)、3位の平野(147ポイント)、4位の伊藤(135.5ポイント)の3選手は30ポイント差以内にひしめき合っている。なお、石川(128ポイント)は5位、長崎(108ポイント)が6位となっている。
ここで気になるのは、東京五輪で夏季の日本女子初となる金銀銅メダルを獲得し、世界ランキングでも2020年に2位になるなど、ここ数年の大半の期間で日本のトップに立ち続けているエース・伊藤だ。
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石川が選考レースから去るなか、5月6、7日には平塚総合体育館で「第4回パリ五輪日本代表選考会」が開催される。現時点の状況はどのようになっているのか。代表選考レースで苦しんでいる伊藤美誠(スターツ)の巻き返しは可能なのか。石川が抜けた後の代表争いの展望も含めてまとめた。
5月2日、国際卓球連盟は最新の世界ランキングを発表した。女子シングルスは伊藤が日本人トップの7位で、8位は早田ひな(日本生命)。石川が11位、木原美悠(木下グループ)が19位、平野美宇(木下グループ)が20位、張本美和(木下アカデミー)が26位、長崎美袖(木下グループ)が32位と続く。しかし、パリ五輪に向けての日本の選考システムに世界ランキングは関与しない。
日本卓球協会は独自の国内選考システムを採用しており、選考会や国際大会の成績に応じて付与するポイントの合計点で競う仕組みになっている。選考レースはすでに22年からスタート。24年1月の全日本選手権までの計14大会が対象で、これまでに6大会を終えている。現時点で首位を走っているのは232.5ポイントの早田で、2位の木原との差は約70ポイントある。
大混戦となっているのは2位以下だ。特に2位の木原(162ポイント)、3位の平野(147ポイント)、4位の伊藤(135.5ポイント)の3選手は30ポイント差以内にひしめき合っている。なお、石川(128ポイント)は5位、長崎(108ポイント)が6位となっている。
ここで気になるのは、東京五輪で夏季の日本女子初となる金銀銅メダルを獲得し、世界ランキングでも2020年に2位になるなど、ここ数年の大半の期間で日本のトップに立ち続けているエース・伊藤だ。