ネイサン・チェンとの頂上決戦を終えた羽生結弦に、ある人物からエールが届いた。
イタリアのトリノで開催されているグランプリ(GP)ファイナルは最終日を迎え、ショートプログラム(SP)を2位でスタートした羽生は、フリーで巻き返しを図ったものの、3年ぶり5度目の優勝は叶わなかった。
自身初となる4回転ジャンプを5本組み込んだフリープログラム『Origin』で、4回転ジャンプはいずれも着氷した。だが、後半に予定していたコンビネーションジャンプなどでミスが続き、194・00点を記録し、合計291・43点。ほぼミスのないプログラムでフリー224・92点、総合335・30点とともに世界最高を更新したネイサン・チェンに及ばなかった。
競技を終えた羽生は、「今できることはやり切れた」と語ったが、すぐに「もう練習したいです、早く」「最後のポーズがちゃんとできないくらい疲れましたけど、これが世界最高に向かっていかなくてはいけない課程。もうねえ、楽しむしかないですよ。旧採点の時の記録まで抜かれて、今に見とけって感じです」と早くも闘志を燃やしていた。
そんな羽生の姿を見守っていたのが、トリノ五輪で金メダルを手にしたエフゲニー・プルシェンコ氏だ。既知の通り、羽生のフリープログラム『Origin』は、プルシェンコ氏へのオマージュでもある。
羽生にとって”憧れの存在”でもあるプルシェンコ氏は、ネイサンの演技が終わった後に、自身のSNSを更新し、戦いを終えた彼の人物へメッセージを送った。
「今日の君は真の戦士のようであり、諦めず、常に向上し、夢へと歩み続けている。お誕生日おめでとう、親愛なる友人のユヅ(羽生結弦)。どうぞ健康で、そして君の夢を実現するために励んで。僕は常に君とともにあります」
この慈しみと労りにあふれたメッセージに、多くのフィギュアファンも感動した様子。「素晴らしい温かい言葉をありがとう。ユヅにとってはあなたは永遠のヒーローだと思う」「きっとユヅもあなたと一緒に戦っていた」「あなたがいたからこそ、ユヅは挑戦する勇気を持てたはず」などのコメントを寄せている。
羽生は試合後の記者会見で「きっとプルシェンコさんは満足していない」と語っていた。しかし、その戦う姿は”憧れの存在”の心を打ったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
イタリアのトリノで開催されているグランプリ(GP)ファイナルは最終日を迎え、ショートプログラム(SP)を2位でスタートした羽生は、フリーで巻き返しを図ったものの、3年ぶり5度目の優勝は叶わなかった。
自身初となる4回転ジャンプを5本組み込んだフリープログラム『Origin』で、4回転ジャンプはいずれも着氷した。だが、後半に予定していたコンビネーションジャンプなどでミスが続き、194・00点を記録し、合計291・43点。ほぼミスのないプログラムでフリー224・92点、総合335・30点とともに世界最高を更新したネイサン・チェンに及ばなかった。
競技を終えた羽生は、「今できることはやり切れた」と語ったが、すぐに「もう練習したいです、早く」「最後のポーズがちゃんとできないくらい疲れましたけど、これが世界最高に向かっていかなくてはいけない課程。もうねえ、楽しむしかないですよ。旧採点の時の記録まで抜かれて、今に見とけって感じです」と早くも闘志を燃やしていた。
そんな羽生の姿を見守っていたのが、トリノ五輪で金メダルを手にしたエフゲニー・プルシェンコ氏だ。既知の通り、羽生のフリープログラム『Origin』は、プルシェンコ氏へのオマージュでもある。
羽生にとって”憧れの存在”でもあるプルシェンコ氏は、ネイサンの演技が終わった後に、自身のSNSを更新し、戦いを終えた彼の人物へメッセージを送った。
「今日の君は真の戦士のようであり、諦めず、常に向上し、夢へと歩み続けている。お誕生日おめでとう、親愛なる友人のユヅ(羽生結弦)。どうぞ健康で、そして君の夢を実現するために励んで。僕は常に君とともにあります」
この慈しみと労りにあふれたメッセージに、多くのフィギュアファンも感動した様子。「素晴らしい温かい言葉をありがとう。ユヅにとってはあなたは永遠のヒーローだと思う」「きっとユヅもあなたと一緒に戦っていた」「あなたがいたからこそ、ユヅは挑戦する勇気を持てたはず」などのコメントを寄せている。
羽生は試合後の記者会見で「きっとプルシェンコさんは満足していない」と語っていた。しかし、その戦う姿は”憧れの存在”の心を打ったようだ。
構成●THE DIGEST編集部