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「素晴らしいジェスチャーだ」F1中止… 角田裕毅の伊豪雨清掃活動に海外メディアが脚光!賛辞の声が続々「さらに好きになる」

THE DIGEST編集部

2023.05.20

アルファタウリの角田が洪水被害に遭ったチームの本拠地で清掃活動に参加。その行動に賛辞の声が挙がった。(C)Getty Images

 現地17日、イタリア・イモラで開催予定(19日~21日)だったF1第6戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリが、主催者から中止となることが発表された。同国北部を襲った大雨による大規模な洪水や土砂災害を受けたためである。

 F1統括機関は「この決定は、ファン、チーム、スタッフにとって、安全にイベントを開催することが不可能であるために下されたが、地域の町が直面している状況を考慮すると、これは正しく責任ある行動である」という公式声明を発表した。

 未曾有の災害に見舞われ、泥だらけとなってしまった街で復旧活動が進むなか、日本人ドライバーの行動が大きな脚光を浴びている。アルファタウリに所属する角田裕毅だ。

 角田は15日、自身のSNSを更新し、「恐ろしい夜の後、町は大きな影響を受けています。ホコリ、泥、そしてガソリンの臭いが至る所にあります」と被害の様子を写真で投稿。「現在、多くの人々が自宅から避難しているため、食料、特に宿泊場所を探すのに苦労しています。どうか、あなたができることは何でもしてください」と英語で綴り、支援を訴えていた。さらに自ら行動を起こし、洪水被害に遭ったチームの本拠地ファエンツァでチームメイトと一緒に清掃活動に協力。復旧作業に尽力している。
 
 この姿にF1公式ツイッターは、角田とアルファタウリのチームメイトらがファエンツァの清掃を手伝っている様子の写真を投稿。スコップを手に泥にまみれてしまった街を清掃する姿を見たファンからは「素晴らしい」「ユウキのことが、さらに好きになる」「ツノダは間違いなく、今シーズン最高の画像のひとつを提供した」と喝采が送られている。

 角田の行動力には、海外メディアも反応している。スペインのモータースポーツ専門サイト『SoyMotor』は清掃する様子を画像付きで紹介。「ファエンツァの市民に手を差し伸べているユウキ・ツノダ。洪水被害後の日本人パイロットの素晴らしいジェスチャーだ」と泥だらけになった道路を黙々と掃除する角田の姿を称えた。

 F1専門メディア以外では、欧州衛星放送局『EUROSPORT』が熱視線を送った。同メディアは動画で「日本人のユウキ・ツノダが街頭でファエンツァの人々を支援し、拍手喝采を受けている」と伝え、「エミリア・ロマーニャ州の豪雨による被害を受け、アルファタウリのドライバーは、スクーデリアの本拠地である町を支援するために街頭に立ち上がった」と足を泥だらけにしながら清掃活動を手伝うアルファタウリのドライバーらを称賛した。

 F1ドライバーとして3年目を迎えた角田。今季は安定したドライビングで結果を残し続け、入賞圏内まで11位に迫るなど著しい成長を見せている23歳はサーキット以外でも、その振る舞いで大きな注目を集めている。

構成●THE DIGEST編集部

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【画像】角田裕毅が本拠地の清掃活動に参加