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「怖いもの知らずだったのが…」田中希実が“悩み”を激白! 五輪8位& 国内無敵のランナーが直面した困難とは?【セイコーGGP】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.05.21

結果が出るとともに悩みが増える田中。21日のセイコーGGPでは課題克服なるか?  写真:日本陸上競技連盟

結果が出るとともに悩みが増える田中。21日のセイコーGGPでは課題克服なるか? 写真:日本陸上競技連盟

 5月21日、陸上大会「セイコーゴールデングランプリ」が神奈川・日産スタジアムで開催される。女子1500メートルに出場する田中希実(New Balance)が、開幕を翌日に控えた20日、会見に登壇した。

 東京オリンピックでは8位入賞の快挙を成し遂げた田中は、「国内では数少ない国際レース。国内選手にはもちろん、海外選手にしっかり勝ちきれるように、世界で通用する走りをして、そのうえでタイムも付いてくればなお良い」と目標を語った。

 4月からプロランナーとして新たな一歩を踏み出した23歳は、苦悩を抱えている。「ラストスパートは一番大事にしたい。ただラストスパートを発揮するにあたってスタミナ面も重要。最近は、スタミナもラストのキレも精彩を欠いている」と課題を口にした。

 その最大の理由は、海外勢とレースをする際の“気持ち”に変化が生じたことだ。「私自身チャレンジしていく立場から始められたことで、ノーマークであったことが幸いして、常にチャレンジ精神を持って、相手を振り向かせてやろう、認識させてやろうという想いを持ってやってこれた」と挑戦者としての競技生活を振り返った。

 国内敵なし、初の五輪で入賞、世界選手権オレゴン大会では3種目で出場するなど、着実に競技力が向上したものの、とある“困難”に悩んでいる。

「怖いもの知らずだったのが、怖いものを知ってしまった。ノーマークの選手でなくなってしまったことで、今までは自分のレースに集中していれば良かったのが、自意識過剰というか、見られていると考えてしまい、うまく自分の力を発揮できないことが増えている」
 
 競技者として壁にぶつかった彼女は、豊田自動織機を退社し、新たなスタートを切った。アメリカで高地トレーニングをしながら試合に出場した田中は、「(1戦目で)レースに自分が参加している感触を久しぶりに得られて、すごく楽しい気持ちが戻ってきた」と浮上のきっかけを掴みかけた。だが続く2戦目で、「イメージトレーニングを詰めきれず、レースに乗り切れずに終わった」と悔やむ。

 帰国後も高地トレーニングを継続したランナーは、「しっかりトレーニングが出来たという自信と、アメリカで試せなかったことをしっかり出して、今度こそトレーニングとレース結果がしっかり噛合うようにできれば」と誓う。

 女子1500メートルは15時35分に開始する。「自意識過剰な部分や、相手に対して意識し過ぎる部分を克服する必要があると思っている。明日はしっかり自分の走りに集中したい」と前を向いた田中。そんな彼女の“進化”した姿に注目だ。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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