格闘技・プロレス

「3か月間のパーティーが…」ジョシュアに屈辱の“大敗”を喫したルイス、“ぽっちゃりし過ぎ”を猛省

THE DIGEST編集部

2019.12.08

元々ぽっちゃりとした体型であり、その身体から繰り出すパワフルな一撃に魅力があったルイスだが、今回はあまりにも度が過ぎてしまった。 (C) Getty Images

 現地時間12月7日、ボクシングのIBF、WBO、WBA世界ヘビー級タイトルマッチが、サウジアラビアのディルイーヤアリーナで行なわれ、前3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(英国)が、同王者アンディ・ルイス(米国)を3-0の判定で下し、王座返り咲きを果たした。

 およそ半年前にニューヨークで"世紀の番狂わせ"を演じ、ジョシュアを王座から引きずり下ろしていたルイスにとっては、これが初防衛戦となったが、因縁のライバルを相手に大苦戦。相手のスピーディーな動きと鋭いパンチに翻弄され、ペースを掴めず。その結果、0-3と完敗を喫した。

 敗因は一体何だったのか? 英公共放送『BBC』でコメントを残したルイス本人は、「もっと一生懸命に練習すべきだった。陣営とコーチの意見に耳を傾けるべきだった」と語り、自身のプロ意識の欠如が原因だったことを猛省した。

「3か月間のパーティーと宴の日々が自分に影響を与えたとは言いたくないが、実際のところ、そうだった。言い訳の余地はない。パーティーこそがベストの自分を引き出すはずだった。次の試合では全く違うだろう。みんな未だに自分に対して疑いを持っていると思う」
 
 実際のところ、ルイスは前日計量でプロ転向後、自身の最重量記録を更新する128.4キロをマーク。6月の前回対戦よりも6.8キロ増で、自慢のぽっちゃり体型が行き過ぎた感が否めなかった。

 対するジョシュアが前日計量で107.5キロとかなりのシェイプアップに成功していたことを考えても、ルイスの体重増加が勝敗にもたらした影響は小さくない。『BBC』の記事では、「多くの関係者から緩いライフスタイルが疑問視されていた」とも皮肉られてもいる。

 屈辱の"大敗"を喫した試合後、自らの怠慢さをトレーナーのマニー・ロブレスと父親のアンドレスに謝罪したというルイス。「ジョシュアの夜だった。言い訳はしない。この階級で未だに危険なファイターだ。俺が100パーセントなら、どんな相手でも支配できる」と雪辱を期した男の復活に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部