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モータースポーツ

「僕をクラッシュさせる気か?」無線での厳しい返答も話題に… 角田裕毅、モナコGPはブレーキの問題で9番手を守り切れず

THE DIGEST編集部

2023.05.30

終盤まで9番手につけていた角田だが、ブレーキの問題が悪化し、無念の15位に終わった。(C) Getty Images

終盤まで9番手につけていた角田だが、ブレーキの問題が悪化し、無念の15位に終わった。(C) Getty Images

 F1第6戦のモナコ・グランプリは5月28日に決勝が行なわれ、9番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は15位に終わった。

【動画】F1モナコGP決勝ハイライト
 予選での見事なパフォーマンスでポイント圏内からのスタートとなり、期待を受けて臨んだレースでは、安定したドライビングを披露し、中盤で雨が降り出してタイヤをミディアムからインターミディエートに替えてからも9番手を維持したが、この頃にはブレーキの不具合が顕著となってペースが落ち、終盤でマクラーレン勢に抜かれて入賞圏内から陥落すると、ミラボーでコースアウト。ここでさらに大きく順位を落とすこととなった。

 予選後にはチームメイトのニック・デ・フリース(12位フィニッシュで今季初めてチーム内対決に勝利)も12番手に入ったことで、アルファタウリの躍進を自身のSNSで喜んでいた角田だが、レースは今季ワースト。チームの公式サイトでは、以下のようにこの週末を振り返っている。

「とりわけドライコンディションでは、良いペースを示し、上手くコントロールもできていたので、厳しい結果になりました。雨が降り出してからの、ミディアムからインターへタイヤを替えるピットストップのタイミングが完璧であり、チームは良い仕事をしてくれました。しかし、週末を通して悩まされたブレーキの問題が雨で酷くなり、車のコントロールや状況への対応が難しくなってしまいました。これが起きてからは、まるで“乗客”になった気分(自分では何もコントロールできない)でした」

「もちろん、僕もチームも悔しく思っています。ポイント獲得が可能だっただけに、この結果を受け入れるのは難しいです。まだ我々には、完全にすべきことがあります。とはいえ、この週末はポジティブなことも間違いなくありました。今は、リセットし、バルセロナ(今週末のスペインGP)に集中します」

 また、F1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「ドライでは大丈夫でしたが、雨が降り始めるとすぐに問題は大きくなりました。そこからは何もできず、全くリズムが掴めなくなって、かなり速度を落とさなければなりませんでした。少なくとも、車にダメージを与えずに済んだのは良かったですが、ドライビングは本当に難しかったです」と、状況を説明した。

 加えて、ミラボーで直進した場面については、「チームから、『(雨が止んで)気温が上がればブレーキが正常の範囲内に戻るため、もっとブレーキを踏むように』と言われたので、様子を見てみようとペダルを踏んだら、危うくウォールに突っ込みそうになりました」と明かしている(オランダのF1専門サイト『RN365』より)。
 
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