「サーブ強化」を軸に据える真鍋ジャパン。その色が濃く現れた試合だった。
6月3日、バレーボール女子日本代表は、国際大会『ネーションズリーグ(VNL)』予選ラウンドでブルガリアと対戦。リベロを除く全員が180センチ超えの長身を誇る相手だったが、サーブで前後に揺さぶった日本は、主導権を明け渡すことなくストレート勝利を収めた。
【PHOTO】バレーボールネーションズリーグ2023女子日本代表、ブルガリアにストレート快勝で3連勝!
その弾みをつけたのは司令塔・関菜々巳で、相手のエースであるマリア・ヨルダノヴァを崩すサーブを立て続けに2本決め、日本に勢いをもたらした。「ミドルの選択肢が消えたことが良かったなと思います」と関は試合後に冷静に振り返っている。
そんな彼女は、「奥に差し込むサーブと前に落とすショートサーブを意識しました。やっぱり背丈があるので、前の動きは苦手だと思います」と相手の弱点をついていたことを明かす。
「チームによってはサーブレシーブのラインが後ろだったりする。そこを見て前のチームなら胸元に差し込むことを意識して、ラインが後ろに開いてきたなと思ったら、ショートを打つっていうのをチーム皆で共有して打つようにしています」
奥を狙うが故に惜しくもアウトになってしまったサーブもあったが、確実に相手を前後に動かしていた日本。さらにサーブをするうえでの心構えを以下のように話した。
「Aパス(セッターが構える位置に正確に返すレシーブ)返されたら決められる確率は高いので、Aパスにされないサーブ。得点にならなくても、Aパスにならないようにしている」
相手の思うようにプレーさせない。小さな巨人は、これからも独自のアイデアで世界の高さに立ち向かっていく。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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6月3日、バレーボール女子日本代表は、国際大会『ネーションズリーグ(VNL)』予選ラウンドでブルガリアと対戦。リベロを除く全員が180センチ超えの長身を誇る相手だったが、サーブで前後に揺さぶった日本は、主導権を明け渡すことなくストレート勝利を収めた。
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その弾みをつけたのは司令塔・関菜々巳で、相手のエースであるマリア・ヨルダノヴァを崩すサーブを立て続けに2本決め、日本に勢いをもたらした。「ミドルの選択肢が消えたことが良かったなと思います」と関は試合後に冷静に振り返っている。
そんな彼女は、「奥に差し込むサーブと前に落とすショートサーブを意識しました。やっぱり背丈があるので、前の動きは苦手だと思います」と相手の弱点をついていたことを明かす。
「チームによってはサーブレシーブのラインが後ろだったりする。そこを見て前のチームなら胸元に差し込むことを意識して、ラインが後ろに開いてきたなと思ったら、ショートを打つっていうのをチーム皆で共有して打つようにしています」
奥を狙うが故に惜しくもアウトになってしまったサーブもあったが、確実に相手を前後に動かしていた日本。さらにサーブをするうえでの心構えを以下のように話した。
「Aパス(セッターが構える位置に正確に返すレシーブ)返されたら決められる確率は高いので、Aパスにされないサーブ。得点にならなくても、Aパスにならないようにしている」
相手の思うようにプレーさせない。小さな巨人は、これからも独自のアイデアで世界の高さに立ち向かっていく。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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