モータースポーツ

角田裕毅、トラックリミット違反でタイム抹消も「後悔はない」と断言。課題の“無線”には「ボリュームに改善の余地あり」と反省

THE DIGEST編集部

2023.06.04

スペインGP予選では15番手となった角田。はたして決勝ではどのような走りを見せるか。(C) Getty Images

 F1第7戦のスペイン・グランプリは現地6月3日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は15番手となった。
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 フリー走行3回目では16周回で全体9番手となる1分14秒659のベストタイムを計測した角田は、迎えた予選、Q1では先陣を切ってタイムアタックに臨むも、降り出した雨によってスピン。タイヤを替えてコースに戻ると、今度はヴァルテリ・ボッタスのスピンで赤旗が出されてセッションが中断となる不運で、多くのタイヤセットを使用せざるを得ず、最終アタックで14番手となって、なんとかQ2進出を果たした。

 そしてソフトのニュータイヤを使い切った状態で臨んだQ2では、最後に11番手につけたものの、ターン5でトラックリミット違反を犯したため抹消されるなど、全体的に流れの悪さが目立つ予選となってしまった。セッション終了後、彼はチームの公式サイトを通して、以下のように声明を発している。

「チームは良い仕事をしてくれたし、良いラップでしたが、コースをはみ出すミスで、タイムを抹消されてしまいました。自分自身にフラストレーションを感じていますが、Q3進出のためには全力を出す必要があったので、後悔はありません。本当にわずかな差だったと思います。路面がダンプ状態からドライに変わるというトリッキーなコンディションのなか、状況の変化は興味深いものでした」

 そして決勝に向けては、「過度な期待を持つことはありませんが、なんでも起こり得るので、ポイント獲得のチャンスを最大限まで高めるため、あらゆるシナリオに備えます」と、楽観的な姿勢は微塵も見せなかったものの、目標に向けて全力を尽くすと23歳は約束した。
 
 また、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、角田のコメントをこう紹介している。

「コースはかなり変化し続けたので、すぐに適応する必要があり、同時に常に全力を尽くした上で、状況を見極めなければなりませんでした。最後に、大きなスナップによってターン5でトラックリミット違反を犯してしまいました。それでも、チームは良い仕事をしたと思います。(抹消されたタイムは)レッドブル(セルジオ・ペレス)とメルセデス(ジョージ・ラッセル)を上回っており、その点は少し良かったと思います」
 
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英メディアは角田の無線でのやり取りにも注目