格闘技・プロレス

「新日本を世界一の団体にしてみせる」凱旋帰国の辻陽太が強烈インパクトで爪痕残す!IWGP王者に惜敗も会場は大ヨータコール

THE DIGEST編集部

2023.06.05

IWGP王者SANADAに敗れた辻だが、チャンピオンを凌駕する内容で大きな喝采を受けた。写真:新日本プロレス

 新日本プロレスは初夏恒例のビッグマッチ『DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL』6.4大阪城ホール大会を開催した。

 メインイベントでは、IWGP世界ヘビー級選手権試合が行なわれ、チャンピオンのSANADAに凱旋帰国後初戦となる辻陽太が挑戦。前日の調印式で辻は、内藤哲也が率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りを表明している。

 入場からしばらくニヤニヤと不気味な表情を浮かべた辻は、開始早々にスピアー、ブエロ・デ・アギラを繰り出し、怪物ぶりを発揮。その後も辻はパワーファイトとアクロバティックな動きで優勢に試合を進めるも、SANADAは徐々に形勢を逆転させていく。

 終盤、SANADAはラウンディング・ボディプレスからシャイニングウィザードを決めると、一気に最後はデッドフォールで3カウントを奪った。2度目の防衛に成功するも、辻のインパクトがチャンピオンを食ったのは間違いないだろう。敗れても、辻は不気味な笑みを浮かべていた。

 また、ヨータコールがSANADAコールを大きく上回り、ファンの支持率も如実に表れたのは印象的だった。29歳は凱旋試合を白星で飾れなかったが、会場に詰めかけたファンに強烈な印象を与え、リングに爪痕を残した。
 
 バックステージで辻は、ティタンの肩を借りて引き揚げてくると、崩れ落ちるようにフロアに大の字になって、ティタンと拳を合わせ、ティタンは先に控室へ。上半身を少し起こして髪をかき上げると、「いいか、これは始まりだ」と一気にまくし立てた。

 辻は壁にもたれかかるように座ると、「世代交代、若手の筆頭、そんなもんじゃない。俺は、この新日本プロレスを、世界一の団体にしてみせる。俺の闘いは今日、始まったんだ。覚悟はいいか、新日本プロレスよ。そして...世界よ」と今回の敗戦を全く気にしていない様子だった。

 辻の本領は次期シリーズから発揮されることになるが、とんでもない怪物が新日本に加わってしまった。そう思わせてくれる楽しみなレスラーが、セルリアンブルーのマットに降臨した。

◆新日本プロレス◆
『DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL』
2023年6月4日
大阪・大阪城ホール
観衆 7040人
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○SANADA(17分01秒 体固め)辻陽太●<挑戦者>
※デッドフォール
※第7代王者が2度目の防衛に成功。

文⚫︎どら増田

【動画】IWGP王者を追い詰めた辻陽太の不気味な笑顔

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