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おりひめJAPAN、モンテネグロに敗れ4強を逃す【女子ハンドボール世界選手権】

森本茂樹

2019.12.09

モンテネグロDFを崩せず、シュート数では日本44に対し、モンテネグロは51となった。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

 12月8日、女子ハンドボール世界選手権8日目が行なわれ、おりひめJAPANこと女子ハンドボール日本代表は、メインラウンド初戦でモンテネグロと対戦。後半残り10分で一時は追いついたものの、勝ち越すことができず、26対30で敗れた。今大会は1次リーグからの持ち越しポイントがあり、他試合の結果を合わせ、日本は準決勝進出の可能性が消えた。

 今大会は、1次ラウンドのグループリーグ上位3チームが、その3チーム同士の試合結果を持ち越す形で2次リーグのメインラウンドに進む。グループD3位の日本は、ロシア、スウェーデンに敗れていたため、メインラウンドは0勝2敗の勝点0からスタート。日本はグループCの上位3チームと対戦。グループリーグを含めた5試合の結果で上位2チームが準決勝に進出する。

 この日の日本(IHFランキング13位)は、グループCで2位となったモンテネグロ(同27位)と対戦。常に先行される形で試合は進み、前半は最大5点のビハインドから、11対14まで取り戻し、後半残り10分でついに同点に。ただ、抜け出したのは、モンテネグロ。大事なところでパスカットからゴールを決めるなど、1次リーグから接戦をものにしてきた勝負強さを発揮した。
 
 キャプテンの永田しおりは、「(自陣)9mの中でやられることが多かった。それを試合中に修正することができなかった」と敗因を語り、ハンガリーでの海外経験もある石立真悠子は、「勝負所が残り10分でくることは分かっていたんですけど、そこを自分たちの時間にできなかった。速い展開から左右に揺さぶる、そういうところを意識していた。攻撃の起点への指示も監督からありましたが、それができなかった」と話した。

 日本はこれで0勝3敗となり、準決勝進出の可能性は途絶えたが、東京オリンピックに向けて、ヨーロッパの強豪チームとの対戦が続く。10日18時にはパークドーム熊本で、グループCで全勝したスペイン(同15位)と対戦する。

取材・文●森本茂樹(スポーツライター)