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「荒れた週末」「最善を尽くした」 カナダGPの角田裕毅に各国メディアの採点・評価は? チームには「またしても惨めな週末」…

THE DIGEST編集部

2023.06.21

カナダGPは14位に終わった角田。次戦での巻き返しに期待したい。(C) Getty Images

 F1第9戦のカナダ・グランプリで、19番グリッドから決勝に臨んだアルファタウリの角田裕毅は14位に終わっている。
 

 初日からペース不足に苦しんだ今週末、2日目はフリー走行で好タイムを計測したことで期待を持って予選に臨むも、15番手とは僅差で3戦ぶりのQ1敗退を喫し、さらにニコ・ヒュルケンベルク(ハース)の走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティー。決勝は1周目でのピットインという戦略で一時は13番手に浮上するも、それ以上の進撃はならず、今季3度目のポイント獲得はならなかった。

 決勝で9番手を維持し、雨によるマシントラブルやペナルティーがなければポイントが獲得できていた直近の2つのレースに比べると、今回は厳しい内容となった感が否めないが、それでも角田自身は決勝で「AT04」から最大限の力を引き出し、一時は入賞への希望を生み出すなど、ポジティブに評価できる部分は幾つもあったと言えるだろう。

 各国のメディアの評価を見ると、英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』による10点満点の採点では「5.5」。及第点に達しなかった理由として、「しばしば、本来いるべきポジション以上のところまでAT04を引き上げている角田にとっての、今季最悪の予選パフォーマンスが、その後の彼を困らせることになった。車のペース不足はレースを通して彼を苦しめ、14位でフィニッシュするのがやっとだった」と綴られている。

 同国のモータースポーツ専門サイトである『TOTAL MOTORSPORT』はさらに低い「5」止まりで、寸評も「ペース不足と予選でのグリッドペナルティにより、モントリオールでのレースは角田にとって、忘れるべきものとなった」と厳しいものに。また、同採点とした『RACE FANS』は、日本人ドライバーの苦しいレースウィークエンドを振り返った。

「角田にとって、目立った週末とはならなかった。予選ではQ2進出を逃して失望を味わい、さらにヒュルケンベルグに譲らなかったことでペナルティーを科せられた。レースでは、積極的な早期のピットイン戦略がヴァーチャル・セーフティーカーとセーフティカーによって効果が損なわれ、DRSトレインでチャンスを見つけるのに苦労した。ポイント獲得は不可能だったとはいえ、より高いポジションでのフィニッシュは可能だったかもしれない」

 スポーツ専門サイト『VAVEL』の英国版の採点は、「3」という非常に厳しいものとなったが、寸評では「予選で失望に満ちた19番手に終わった角田だが、決勝ではやるべきことをやり切り、この週末で良い結果を残す可能性もあった。ポイント圏内でのフィニッシュはならなかったものの、日本人ドライバーは5つポジションを上げて14位でフィニッシュした」と比較的にポジティブに評されている。

 一方、同国のスポーツ専門サイト『sportskeeda』は「6.5」という高採点で、「AT04を自在に操りながら、可能な限りの最善を尽くしたが、アルファタウリにはレースに大きな影響を与えるほどのペースがなかった。角田はチームメイトのニック・デ・フリースを上回り続けているが、相変わらずの車の競争力の欠如が懸念される」と、寸評はAT04の問題を強調する内容となった。
 
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英専門サイトは実際の順位を上回る評価