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モータースポーツ

「荒れた週末」「最善を尽くした」 カナダGPの角田裕毅に各国メディアの採点・評価は? チームには「またしても惨めな週末」…

THE DIGEST編集部

2023.06.21

 続いて、スペインのF1専門サイトは『F1i.com』は「5.5」を与え、「アルファタウリはチャンピオンシップでウィリアムズ(アレクサンダー・アルボンが7位入賞で6ポイントを一気に獲得)の後塵を拝すなど、ますますライバルから引き離されているようだ」とチームの厳しい状況を指摘した上で、角田のカナダGPを以下のように振り返っている。
 
「角田にとっては、荒れた週末に……。予選ではQ1突破を逃し、さらに傷に塩を塗るように、3グリッド降格のペナルティーで後列に並ぶことになった。チームは戦略を考え出し、最初のラップの終わりで彼をピットインさせ、ミディアムからハードにタイヤを交換。彼はクリーンエアの中でタイムを刻んだ結果、12周目で13番手に浮上しが、34周目の2度目のピットストップの後には順位を落とした」

 英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は今回もランキング形式で各ドライバーを評価しており、角田は今回も実際の順位を上回る12位。寸評では、セッションごとにこの日本人ドライバーのパフォーマンスを振り返り、彼のレースウィークエンドを総括した。

「そこそこのペースはあったが、予選では劣勢に立たされた。アルファタウリは本調子ではなかったものの、角田は時折良いペースを披露。悲しいことに、予選で必要な時に適切なラップを刻めず、さらにトラブルにより、厳しいとも思われるペナルティーを受けてしまった。1周目でのピットストップは十分に論理的な戦略であり、序盤のセーフティカーが彼の攻撃を鈍らせなければ、奏功したかもしれない。そこからの14位という結果は、十分妥当な結果だった」

 チーム単位で評価を下したのは、オランダのF1専門サイト『GPBLOG』で、「4」はハースと並んで最低タイ。「アルファタウリにとって、カナダでの週末はすぐにでも忘れるべきものとなった。角田、デ・フリースともにQ1で早々に敗退。土曜に角田がミスを犯し、デ・フリースは日曜に同じミスを犯した。これでオランダ人ドライバーは完走ドライバーの中で最下位、そして日本人ドライバーは14位に甘んじることとなった」と、ネガティブな記述に終始している。

 最後に、前述の『VAVEL』はチーム単位での評価も行なっており、こちらはさらに低い「2」となったが、それでもハース(1)を上回った。とはいえ、「アルファタウリはシーズンを通して非常に調子が悪かったが、この週末も例外ではなかった。レッドブルの姉妹チームは、コンストラクターズランキングで最下位に沈み、振り返れば、またしても惨めな週末を迎えることになった」と、寸評は極めて厳しいものとなった。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田は1周目でピットインする戦略…カナダGP決勝ハイライト

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