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フェルスタッペンが25歳にしてセナに並ぶ41勝到達! レッドブルは参戦19年目で通算100勝のダブルメモリアル! 伊メディアは偉業への歩みを回想

THE DIGEST編集部

2023.06.23

25歳の若さでセナの通算勝利数に並んだレッドブルのフェルスタッペン。(C)Getty Images

25歳の若さでセナの通算勝利数に並んだレッドブルのフェルスタッペン。(C)Getty Images

 F1第9戦のカナダ・グランプリで、ポールポジションからスタートし、余裕を持ってトップを守り切って4連勝。今季6勝目を飾ったマックス・フェルスタッペンの強さは圧倒的であり、早くも3度目のワールドチャンピオンが確実されている彼の通算勝利数は歴代5位の41に達した。これは、F1のレジェンドであるアイルトン・セナに並ぶ偉大な記録である。

 また、彼の所属するレッドブルにとっても、これで通算100勝目(こちらも歴代5位の記録)に到達したということで、記念のレースとなった。1995年にザウバーのスポンサーとしてF1に関わるようになり、2004年にジャガーレーシングを買収して翌年からコンストラクターとして始動したオーストリア籍のチームは、2009年の初優勝から14年の時をかけて、参戦356レース目で大きな節目を迎えた。

 フェルスタッペンは、父ヨスがF1デビューした年(1994)のサンマリノGPで壮絶な死を遂げた偉大なるブラジル人ドライバーの記録に並んだことを、「カートに乗っていた頃からF1ドライバーになることを夢見ていたが、こんなに多く勝てるとは想像もしていなかった。セナに並べたなんて信じられないし、本当に誇りに思う」と喜び、レッドブルの100勝については「チームにとっても素晴らしい成果だ。100勝を達成できたことに満足している。次の目標は200勝だ」と語って、さらなる飛躍を誓っている。
 
 この2つの偉大な数字に対し、各国メディアが反応しているが、イタリアの大手スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、フェルスタッペンとセナの41勝への道のりにおける、両ドライバーの初優勝、初年間優勝決定のレース、40勝目、41勝目を回想した。

 ロータスのセナがデビュー2年目の1985年第2戦ポルトガルGPで初のポールポジションから雨の中で3位以下を周回遅れ、2位を1分以上引き離す圧倒的初勝利を挙げたのに対し、フェルスタッペンは2016年、トロロッソ(現アルファタウリ)からレッドブルに昇格した初陣の第5戦スペインGPで予選4位からメルセデス勢の同士討ちで得たチャンスを逃さず、18歳7か月15日の最年少勝利記録を樹立している。

 セナが初のワールドチャンピオンを決めたのは1988年の日本GPで、スタートでエンストして13番手まで落ちるも、そこからの猛追で28周目にチームメイトのアラン・プロストを抜き去り、そのまま勝利。対してフェルスタッペンは、メルセデスのルイス・ハミルトンと同ポイントで迎えた2021年最終戦のアブダビGP、終盤にライバルの先行を許して勝利は絶望的だったところ、他車の事故によるセーフティーカー出動でチャンスを得、ラストラップでハミルトンを抜くという劇的な結末を迎えた。
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