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ゴルフ

【女子ゴルフ】ほぼ無名の存在だった19歳・櫻井心那はなぜ優勝できたのか。 自称“飛ばし屋”が明かす将来の夢とは?

THE DIGEST編集部

2023.07.07

昨季は下部ツアーで賞金女王に輝いた櫻井。長身を活かした豪快なスイングが持ち味だ。(C)Getty Images

昨季は下部ツアーで賞金女王に輝いた櫻井。長身を活かした豪快なスイングが持ち味だ。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『資生堂レディスオープン』は3日目を終えて首位に4人が並ぶという久々の大混戦だったが、その混戦を制したのが19歳の櫻井心那だ。

【動画】櫻井心那が披露した284ヤードのビッグドライブをチェック!

 プロテストに合格したのは21年で、昨年の『日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯』を制した川﨑春花やツアー初優勝を飾っている尾関彩美悠、神谷そらと同学年になる。全国的には無名に近い存在が、なぜいきなりツアーで初優勝を飾ることができたのだろうか。

 結論から言えば、今回の優勝は決してフロックではない。確かにジュニア時代の戦績を見ると、地元・九州での大会では何度も優勝しているが、全国大会では上位に入っていない。それでもプロ入り後に櫻井のポテンシャルの高さを評価する声は少なくなかった。

 その理由は身長166センチという女子選手の中では長身の体を生かしたドライバーの飛距離にある。自ら「飛距離に困ったことは一度もない」と言い切るほどの飛ばし屋で、今季のレギュラーツアーでもドライビングディスタンスで5位(254・30ヤード)に入っている。その飛距離を活かし、昨年のステップアップツアーでは同ツアーの新記録となる年間5勝を挙げて賞金女王となり、今季前半戦の出場権を獲得した。

 レギュラーツアーと比べると、コースセッティングや競技日数に違いがあるとはいえ、出場している選手のレベルは決して低くはない。その中で5勝を挙げたのは間違いなく実力があったからだ。

 しかも、昨年の8月にはマネージャーやキャディを帯同せずにインドネシアへ渡り、『シモーネアジアパシフィックカップ』に出場。リディア・コ、キム・ヒョージュ、ユ・ソヨン、渋野日向子といったメジャー優勝者が参戦する中、最終日に68をマークして4位タイに食い込んでいる。
 
 今年に入っても1月6~8日に台湾のザ・オリエントG&CCで行なわれた台湾女子ツアーの『日立レディースクラシック』に出場し、通算8アンダーで海外初優勝を飾った。当然、レギュラーツアーでも早々に優勝するかと思いきや、開幕6試合で予選落ちが3回と本来の力を出し切れずにいた。

 それでも、その後はトップテンに4回入り、徐々にツアーの雰囲気に慣れてきたのかと思われたが、櫻井自身はずっとモヤモヤを抱えていたと言う。

「ステップアップツアーでは帯同キャディが認められていなかったので、自分が打ちたい番手、打ちたい球筋でラウンドしていたんです。でも、レギュラーツアーでは帯同キャディとプレーするので、どうしても頼ってしまいがちで……」
 
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