現地7月9日、フィリピン・パサイで開催されている国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する『ネーションズリーグ(VNL)』の男子予選ラウンド3週目で、プール6の第4戦が行なわれた。世界ランク7位の日本代表は同1位のポーランド代表と対戦し、セットカウント0-3(17-25、19-25、18-25)でストレート負けを喫して、予選最終戦を白星で飾ることはできなかった。
【動画】爆裂サーブを決めて“マッスルポーズ”!観客を沸かせる西田の好プレー
同2位イタリアを追い込みながらパワーと高さに屈して初黒星を喫した日本代表。首位(暫定)につけたまま予選ラウンド最終戦で対戦したのは、2022年世界選手権・銀メダルのポーランドだ。今大会では、フランス、イタリアとブラジルを倒しているが、フルセット勝利が5試合のため勝点を落とし、日本戦開始の時点で5位に甘んじている。世界トッププレーヤーの1人、アウトサイドヒッター(OH)ウィルフレド・レオンが2週目から合流。2020年からウルフドッグス名古屋に籍を置き、昨季Vリーグで最優秀選手に輝いたオポジット(OP)バルトシュ・クレクは、2日前のブラジル戦で筋肉系の負傷に見舞われ、210cmのミドルブロッカー(MB)マテウシュ・ビエニエクも足を故障。両選手は出場を見合わせた。
日本は、前日のイタリア戦で先発を務めたOH石川祐希、大塚達宣、OP西田有志、MB小野寺太志を残し、MB高橋健太郎、セッター永露元稀とリベロ小川智大を加えて予選R最後の一戦をスタートした。
第1セットは、開始と同時にギアを入れた石川が、キレ抜群の打球で次々とサイドアウトを奪う。中盤には、ロングラリーで2段トスを上げた後、再び自陣にボールが返ると小川の好守から鮮やかなバックアタックでブレークに成功する。しかし、日本は、チャンピオンズリーグ3連覇を達成したザクサ(ポーランドリーグ)の主将、OHアレクサンデル・シリフカのサーブで3失点。終盤に同クラブのOPウーカシュ・カチュマレクのサーブで被ブロックとアタックミスが出る。レセプションも乱され4連続失点の後、エースを許してセットを先取された。
第2セットは、開始早々の大塚の2得点に続き、石川の2段トスから西田がバックアタック、小野寺と替わった今大会初出場のエバデダン・ラリーも初得点を挙げるなどして序盤をリード。ところが。相手MBの3連続エースで逆転を許し、西田のスパイクをブロックで阻止したレオンにエースを決められ4点のビハインドを負う。再び3連続ブレークを許して6点差まで開いたところで、石川をベンチに下げ富田将馬を送り出す。だが、戦況は変わらず、終盤にエースで奮闘した西田のバックアタックがラインを割り、2セット目も落としてしまう。
富田を残してOPを西田から宮浦健人に替え、臨んだ第3セットは、レオンのエースで勢いに乗ったポーランドが、立て続けにラリーを制して中盤にダブルスコア。苦しい展開のなか、最後まで粘った日本だったが、富田のサーブが僅かにサイドラインを外れ、2連敗で予選Rを終えた。
フル出場の大塚がアタックのみで11得点を挙げ、チーム唯一の二桁得点を記録した。第3セットをベンチから見守った西田は9得点(アタック8、エース1)、2セット目終盤で交代の石川は7得点(アタック6、エース1)で試合を終えた。チーム全体では、日本がアタック38、ブロック1、エース2。対するポーランドはアタック44、ブロック7、エース8と3部門すべてで上回った。
予選ラウンドの全12試合を終えた日本は、10勝2敗で暫定首位。1試合を残して9勝2敗の米国が翌日のブルガリア戦に勝利した場合、勝敗数で並ぶ日本を勝点で上回るため米国が首位へ浮上。日本は2位通過で決勝R初戦の相手は7位スロベニアとなる。米国が敗れた場合は、勝利数で上回る日本が首位通過となり、8位セルビアと対戦する。
決勝Rは、ポーランド・グダニスクへ会場を移して現地7月19日に幕を開ける。
構成●THE DIGEST編集部
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同2位イタリアを追い込みながらパワーと高さに屈して初黒星を喫した日本代表。首位(暫定)につけたまま予選ラウンド最終戦で対戦したのは、2022年世界選手権・銀メダルのポーランドだ。今大会では、フランス、イタリアとブラジルを倒しているが、フルセット勝利が5試合のため勝点を落とし、日本戦開始の時点で5位に甘んじている。世界トッププレーヤーの1人、アウトサイドヒッター(OH)ウィルフレド・レオンが2週目から合流。2020年からウルフドッグス名古屋に籍を置き、昨季Vリーグで最優秀選手に輝いたオポジット(OP)バルトシュ・クレクは、2日前のブラジル戦で筋肉系の負傷に見舞われ、210cmのミドルブロッカー(MB)マテウシュ・ビエニエクも足を故障。両選手は出場を見合わせた。
日本は、前日のイタリア戦で先発を務めたOH石川祐希、大塚達宣、OP西田有志、MB小野寺太志を残し、MB高橋健太郎、セッター永露元稀とリベロ小川智大を加えて予選R最後の一戦をスタートした。
第1セットは、開始と同時にギアを入れた石川が、キレ抜群の打球で次々とサイドアウトを奪う。中盤には、ロングラリーで2段トスを上げた後、再び自陣にボールが返ると小川の好守から鮮やかなバックアタックでブレークに成功する。しかし、日本は、チャンピオンズリーグ3連覇を達成したザクサ(ポーランドリーグ)の主将、OHアレクサンデル・シリフカのサーブで3失点。終盤に同クラブのOPウーカシュ・カチュマレクのサーブで被ブロックとアタックミスが出る。レセプションも乱され4連続失点の後、エースを許してセットを先取された。
第2セットは、開始早々の大塚の2得点に続き、石川の2段トスから西田がバックアタック、小野寺と替わった今大会初出場のエバデダン・ラリーも初得点を挙げるなどして序盤をリード。ところが。相手MBの3連続エースで逆転を許し、西田のスパイクをブロックで阻止したレオンにエースを決められ4点のビハインドを負う。再び3連続ブレークを許して6点差まで開いたところで、石川をベンチに下げ富田将馬を送り出す。だが、戦況は変わらず、終盤にエースで奮闘した西田のバックアタックがラインを割り、2セット目も落としてしまう。
富田を残してOPを西田から宮浦健人に替え、臨んだ第3セットは、レオンのエースで勢いに乗ったポーランドが、立て続けにラリーを制して中盤にダブルスコア。苦しい展開のなか、最後まで粘った日本だったが、富田のサーブが僅かにサイドラインを外れ、2連敗で予選Rを終えた。
フル出場の大塚がアタックのみで11得点を挙げ、チーム唯一の二桁得点を記録した。第3セットをベンチから見守った西田は9得点(アタック8、エース1)、2セット目終盤で交代の石川は7得点(アタック6、エース1)で試合を終えた。チーム全体では、日本がアタック38、ブロック1、エース2。対するポーランドはアタック44、ブロック7、エース8と3部門すべてで上回った。
予選ラウンドの全12試合を終えた日本は、10勝2敗で暫定首位。1試合を残して9勝2敗の米国が翌日のブルガリア戦に勝利した場合、勝敗数で並ぶ日本を勝点で上回るため米国が首位へ浮上。日本は2位通過で決勝R初戦の相手は7位スロベニアとなる。米国が敗れた場合は、勝利数で上回る日本が首位通過となり、8位セルビアと対戦する。
決勝Rは、ポーランド・グダニスクへ会場を移して現地7月19日に幕を開ける。
構成●THE DIGEST編集部
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