7月25日に東京・有明アリーナで開催されるボクシングWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで2団体王者のスティーブン・フルトンと前4団体バンタム級統一王者の井上尚弥が対戦する。11日にはフルトン来日のニュースも伝えられ、決戦への期待と緊張感が一気に高まってきている。
これまで圧倒的な強さを示してきた井上尚弥が、スーパーバンタム級デビュー戦で2本のベルトに挑戦するこのビッグマッチには、すでに多くの関係者の予想などが語られてきた。ホームリングで行なわれることなどもあり、「モンスター」有利の声も少なくない中、井上との対戦経験を持つボクサーによる試合展望も海外メディアで紹介されている。
英ボクシングサイト『British Boxing News』では現地時間7月12日公式サイト上で、この試合の結果について、ボクシング界に身を置く専門家たちの予想のコメントを掲載。その中の一人には、現WBO世界バンタム級王者のジェイソン・モロニーが名を連ねている。
モロニーは2020年10月に井上が保持していたバンタム級タイトルに挑むも、7ラウンドKOによる敗北を喫している。まさに絶対王者として君臨していた井上と拳を交えた32歳はフルトン戦について、やはりチャレンジャー優勢と捉えているようだ。
トピックでは「フルトンは122ポンド(スーパーバンタム級)でも大きい選手であり、そして彼はかなり巧みで、動きも良く、カウンターも得意。ハンドスピードもある」と王者の戦い方を評しながら「フルトンは身長とリーチで少し有利だが、イノウエがこれまで経験していないことはない。イノウエはジェイミー・マクドネルのような長身の選手と対戦したことがある」と体格差は問題ではないと指摘。
さらに「第8、第9ラウンドあたりでイノウエがフルトンをとらえると思う。フルトンはパワーがないのが欠点であり、1、2ラウンドを取ることはできるかもしれないがイノウエを痛めつけるだけのパワーがあるとは思えない」と終盤決着の展開を予想。その上で「フルトンがイノウエから勝利を挙げるには、全ラウンドの1秒1秒を完璧にこなさなければならない。しかし、イノウエが勝つには、1秒だけ完璧であればいい。それがあの男の持つ、パワーのアドバンテージだ」として、日本人ファイターのポテンシャルを強調した。
モロニーの見解では、この試合でも前4団体王者が圧倒的に有利と見ているようにも感じられる。これまで同様、やはり怪物的な強さで井上がベルトを巻くシーンが訪れるのか。すでに2週間を切ったビッグマッチのゴングが、ますます楽しみになってきた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】バトラーをマットに沈め、井上尚弥がバンタム級4団体統一!
【画像】階級を上げてデカくなった井上の肉体をチェック
【関連記事】「イノウエに何の問題も抱いてない」アフマダリエフ陣営が語った井上尚弥との大一番実現のカギは?「どこでもやる準備はある」
これまで圧倒的な強さを示してきた井上尚弥が、スーパーバンタム級デビュー戦で2本のベルトに挑戦するこのビッグマッチには、すでに多くの関係者の予想などが語られてきた。ホームリングで行なわれることなどもあり、「モンスター」有利の声も少なくない中、井上との対戦経験を持つボクサーによる試合展望も海外メディアで紹介されている。
英ボクシングサイト『British Boxing News』では現地時間7月12日公式サイト上で、この試合の結果について、ボクシング界に身を置く専門家たちの予想のコメントを掲載。その中の一人には、現WBO世界バンタム級王者のジェイソン・モロニーが名を連ねている。
モロニーは2020年10月に井上が保持していたバンタム級タイトルに挑むも、7ラウンドKOによる敗北を喫している。まさに絶対王者として君臨していた井上と拳を交えた32歳はフルトン戦について、やはりチャレンジャー優勢と捉えているようだ。
トピックでは「フルトンは122ポンド(スーパーバンタム級)でも大きい選手であり、そして彼はかなり巧みで、動きも良く、カウンターも得意。ハンドスピードもある」と王者の戦い方を評しながら「フルトンは身長とリーチで少し有利だが、イノウエがこれまで経験していないことはない。イノウエはジェイミー・マクドネルのような長身の選手と対戦したことがある」と体格差は問題ではないと指摘。
さらに「第8、第9ラウンドあたりでイノウエがフルトンをとらえると思う。フルトンはパワーがないのが欠点であり、1、2ラウンドを取ることはできるかもしれないがイノウエを痛めつけるだけのパワーがあるとは思えない」と終盤決着の展開を予想。その上で「フルトンがイノウエから勝利を挙げるには、全ラウンドの1秒1秒を完璧にこなさなければならない。しかし、イノウエが勝つには、1秒だけ完璧であればいい。それがあの男の持つ、パワーのアドバンテージだ」として、日本人ファイターのポテンシャルを強調した。
モロニーの見解では、この試合でも前4団体王者が圧倒的に有利と見ているようにも感じられる。これまで同様、やはり怪物的な強さで井上がベルトを巻くシーンが訪れるのか。すでに2週間を切ったビッグマッチのゴングが、ますます楽しみになってきた。
構成●THE DIGEST編集部
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