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角田裕毅、新同僚リカルドに「多くのことを学べる」と共闘に期待! ハンガリーGPに向けて「気持ちは前向き」

THE DIGEST編集部

2023.07.20

アルファタウリは第12戦ハンガリーGPから角田(左)とリカルド(右)のコンビとなる。(C) Getty Images

 今週末に開催されるF1第12戦のハンガリー・グランプリに向け、アルファタウリの角田裕毅が意気込みなどを語った。

 チームメイトがニック・デ・フリースからダニエル・リカルドに代わってから最初の週末を迎えることになる角田は、通算8勝を誇るベテランドライバーに大きな期待を寄せていることを、チームの公式サイトを通して明らかにしている。

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「ダニエルと一緒に仕事ができるのを、楽しみにしています。彼のことをよく知っているとは言えませんが、今年初めにマイアミで一緒に撮影し、楽しい1日を過ごしました。チームメイトに非常に優秀で経験豊富なドライバーがいれば、その恩恵が受けられると思います。彼からは多くのことを学べると確信していますし、またチームにも何かをもたらしてくれて、車の開発を前進させられることを期待しています」

 一方、ルーキーイヤーにわずか10戦を終えた段階でシートを剥奪されることになったデ・フリースについて、レッドブル首脳陣が辛辣な言葉ばかりを並べて電撃解雇の正当性を主張するのとは対照的に、角田はこのオランダ人ドライバーの貢献を認めるとともに、感謝の意を表した。

「ニックとはこれまでの10レースで、楽しい時間を過ごせたということも言っておきたいと思います。彼からは学ぶこともあったし、サーキットの外でも楽しい時間を過ごしました。彼は他のカテゴリーで豊富な経験があり、その知識に基づいて、チームに良いフィードバックを与えてくれました。彼は速かったし、友人として、彼との時間は楽しかったです」

 さて、この数レースを振り返ると、レッドブルリンク(オーストリアGP)、シルバーストン(イギリスGP)という高速コーナーの多いコースでの週末では、チームが大幅なアップデートを施したにもかかわらず、どのセッションでも厳しい走行を強いられ、ポイント圏内からも遠いポジションでレースを終えることを強いられた角田だが、ハンガロリンクに向けてポジティブな展望を示している。

「今週末、我々は前回のレースで導入したものに加えて、ハンガリーでも、レースに向けてさらなるアップデートを予定しています。ブダペストは過去2戦とはコース特性が全く異なります。我々の車には、高速コーナーよりも低速コーナーの方が合っているはずです。僕は、このコースが好きです。テクニカルかつチャレンジングで、とても楽しいです」

「2021年の最初のレースはとても混沌としたものとなり、16位スタートから6位フィニッシュと、良い思い出となっています。僕は楽観的であり、常に全部のレースを、何でも起こり得る、新しい機会として考えています。チームとしても、可能な限り前進して、車を開発することに非常に意欲的です。僕の気持ちも、ここ数レース、特にシルバーストンで完全にリセットされており、前向きなものになっています」
 
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