今季、そのパフォーマンスが大幅に向上したことで高い評価を受けているアルファタウリの角田裕毅だが、今週末に開催されるF1第11戦のハンガリー・グランプリからは実績十分のベテラン、ダニエル・リカルドがチームメイトになるということで、チーム内対決がこれまで以上に注目されることとなり、よりプレッシャーは増すことだろう。
【画像】2023年シーズンを戦うF1全チームのマシンを一挙紹介!
そんな中、今季より彼のパフォーマンスコーチを務めているマイケル・イタリアーノ氏がポッドキャスト『Dirty Air F1』に出演し、この日本人ドライバーについて、今後改善していかなければならない点などを語っている。
「厳密に言えば、ライトが消えれば(レースが始まれば)あとは私の責任外となるのだが、私は小さなメモ帳を持ち、レース中にユウキが逆境に対してどう対処するか、書き留めている。無線でのエンジニアとのコミュニケーションはどのようなものか、そこで悪態を突いたりするかどうか、などについてもだ」
こう明かした同氏は、その目的を「彼の考え方を、より穏やかなものに変えるため」と説明。「ユウキとの仕事において最も重視してきたのは、彼のマインドセットであり、車の中では冷静さを保たせ、逆境を受け入れさせることだ」と語り、以下のように続けた。
「というのも、ユウキに関して気づいたのは、彼は何か問題が起こった時、それをすぐには受け入れられないということだった。代わりに、彼はイライラして無線で罵声を発することを選び、『OK、落ち着こう。仕方がない。何とかうまくやっていこう』とポジティブになるのではなく、『なぜいつも自分ばかり……』と悪く考えてしまっていた」
同氏によれば、F1は予測不可能な部分が多く、それがゆえにドライバーは常に精神的に平静を保つことを身につける必要があると主張する。
「F1は、自分では制御できない問題が発生する可能性が非常に多い競技のひとつだ。他車との接触、タイヤのパンク、戦略など、ドライバーが全てをコントロールすることはできないわけであり、それで自分が落ち込む必要はない。ドライバーは、自身がコントロールできることだけに集中し、そこで起こったことを受け入れるだけでいい。それが、私が重視していることだ」
「ユウキは時折、自分が犯したミスに強く打ちのめされてしまうことがある。予選で10分の2秒を失った時、彼は気を取り直して仕事をやり続けるのではなく、『あぁ……』という感じで、それを抱え込んでしまう」
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そんな中、今季より彼のパフォーマンスコーチを務めているマイケル・イタリアーノ氏がポッドキャスト『Dirty Air F1』に出演し、この日本人ドライバーについて、今後改善していかなければならない点などを語っている。
「厳密に言えば、ライトが消えれば(レースが始まれば)あとは私の責任外となるのだが、私は小さなメモ帳を持ち、レース中にユウキが逆境に対してどう対処するか、書き留めている。無線でのエンジニアとのコミュニケーションはどのようなものか、そこで悪態を突いたりするかどうか、などについてもだ」
こう明かした同氏は、その目的を「彼の考え方を、より穏やかなものに変えるため」と説明。「ユウキとの仕事において最も重視してきたのは、彼のマインドセットであり、車の中では冷静さを保たせ、逆境を受け入れさせることだ」と語り、以下のように続けた。
「というのも、ユウキに関して気づいたのは、彼は何か問題が起こった時、それをすぐには受け入れられないということだった。代わりに、彼はイライラして無線で罵声を発することを選び、『OK、落ち着こう。仕方がない。何とかうまくやっていこう』とポジティブになるのではなく、『なぜいつも自分ばかり……』と悪く考えてしまっていた」
同氏によれば、F1は予測不可能な部分が多く、それがゆえにドライバーは常に精神的に平静を保つことを身につける必要があると主張する。
「F1は、自分では制御できない問題が発生する可能性が非常に多い競技のひとつだ。他車との接触、タイヤのパンク、戦略など、ドライバーが全てをコントロールすることはできないわけであり、それで自分が落ち込む必要はない。ドライバーは、自身がコントロールできることだけに集中し、そこで起こったことを受け入れるだけでいい。それが、私が重視していることだ」
「ユウキは時折、自分が犯したミスに強く打ちのめされてしまうことがある。予選で10分の2秒を失った時、彼は気を取り直して仕事をやり続けるのではなく、『あぁ……』という感じで、それを抱え込んでしまう」