F１第12戦のハンガリー・グランプリは７月23日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は15位でフィニッシュした。

　17番グリッドからスタートした角田は、前の混乱をうまくかわして11番手まで浮上したが、最初のピットインではタイヤ交換に手間取って順位を下げ、さらにハードタイヤでの第２スティントを引っ張ったこともさらなるポジションダウンに繋がり、終盤にプッシュし続けたローガン・サージェント（ウィリアムズ）のスピンで15番手に上がり、そのままチェッカーフラッグを受けることとなった。
  　レース後、彼はチームの公式サイトを通して、「今日は序盤にできるだけ順位を上げるため、ソフトタイヤでスタートすることにしました。実際にスタートは良かったし、かなり順位を上げられたので、自分のパフォーマンスには満足しています」と、戦略は奏功したとしながらも、レース全体については厳しく総括している。

「今日はペースがあったし、特にソフトタイヤはうまくマネジメントできましたが、残念ながらそれらがあまり機能しなかったので、チームともに確認することになります。ペースがあっただけに残念です。今週末はずっと、うまくまとめ上げることやパフォーマンスを最大限に発揮することができなかったので、自分自身に苛立っています。それでも、学ぶことが多い１週間であり、今日学んだことを今後に活かしていきます」

　また、F１公式サイト『F１.com』でのレース後のインタビューでも、「レースペースは良かったし、自分のパフォーマンスには満足していますが、全てを台無しにしてしまいました。本当に残念です」と、日本人ドライバーはコメントを発した。

　アルファタウリの車両パフォーマンスのチーフレースエンジニアであるクラウディオ・バレストリは、角田のレースについて「（10周目の終わりのピットインでは）残念ながら、ピット作業が通常より長くなったため、幾つかポジションを失い、同じコンパウンドの（アレクサンダー・）アルボン（ウィリアムズ）の後ろになってしまった」「ユウキは最終スティントでミディアムタイヤを装着したが、順位を上げるには十分ではなかった」と振り返っている。