バレーボール

「世界3位を凶悪な打球で悪夢に陥れた」日本バレー大躍進で大国イタリアに大きな衝撃!代表チーム、メディアが龍神NIPPONを絶賛

佳子S.バディアーリ

2023.07.26

日本は3位決定戦でイタリアを破り、46年ぶりに国際舞台で表彰台に上がった。写真:Newspix.pl/アフロ

 世界の舞台で46年ぶりとなるメダル獲得の快挙を成し遂げたバレーボール男子日本代表。そのポテンシャルに、対戦相手とその国のメディアが白旗を上げた。

 国際バレーボール連盟が主催するネーションズリーグ(VNL)で、世界ランク3位のイタリア代表と3位決定戦でメダルを争った日本代表。勢い良く試合をスタートさせ圧倒する展開で1セット目を先取し、最大4点のビハインドを負った第2セットを終盤の大逆転で奪い勝利に王手をかけた。奮起したイタリアに続く2セットを連取されてフルセットへ持ち込まれたが、集中力を上げて仕切り直し、一気に表彰台へと駆け上がった。

【動画】「凶悪な打球で悪夢に…」伊メディアも驚嘆した龍神NIPPONの戦いぶり
 イタリア代表の主力メンバーと指揮官は、苦々しい表情で日本戦を振り返った。

 昨季セリエA・プレーオフで、主将・石川祐希が所属するミラノを紙一重の差で退け準優勝を果たしたチヴィタノーヴァのリベロ、ファビオ・バラーソは、「本当に悔しい敗戦。第5セットで日本のスタートダッシュにやられた。1セット目と同様にサーブで攻め込まれ、レセプションで苦戦を強いられた。僕らは全力で戦ったが、勝利に届かなかった」とコメント。エース7本をマークした宮浦健人を始め、威力を発揮した日本のサーブは、同代表が24年ぶり4回目の優勝を飾った2022年世界選手権の最優秀リベロをも苦しめたようだ。

 石川の元チームメートでオポジットのユーリ・ロマノは、「かなり落胆している。試合開始から出鼻をくじかれ、2セット目も最後に逆転を許してしまった。僕らは窮地から盛り返したが、最終セットで日本は素晴らしいプレーをした。おめでとうと言いたい」と2年連続で4位に終わった悔しさをにじませながら、日本に敬意を示した。

 自国リーグの今季プレーオフ準々決勝でミラノに敗れたペルージャのミドルブロッカー、ロベルト・ルッソは、代表シーズンでも石川に屈することとなった試合を振り返り、「4強入りしたチームとの対戦は、クォリティを上げなければ勝たせてもらえない。VNLの決勝ラウンドはレベルが高いのだから」と日本の強さを認めた。
 
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自国を倒した敵であるにもかかわらず、多くのイタリア・メディアが日本の戦いぶりを称賛!

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