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渡辺一平&佐藤翔馬が200m平泳ぎ準決勝進出も、元世界記録保持者は危機感「このタイムでは決勝進めない」【世界水泳】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.07.27

元世界記録保持者の渡辺は得意種目で準決勝に進出した。(C)Getty Images

 日本のお家芸、復活となるのか。

 熱戦が繰り広げられている「世界水泳」は競泳5日目を迎え、男子200メートル平泳ぎ予選が行なわれた。日本からは元世界記録保持者の渡辺一平と、日本記録保持者の佐藤翔馬が出場。ともに準決勝進出を果たした。

 まずは佐藤が予選3組で登場。センターレーンには、今大会平泳ぎ2冠を飾る中国の覃海洋(タン・カイヨウ)がいるなか、隣の5レーンに入った。「後半の100から150メートルで周りを見てしまった」と反省した22歳は、遅れながらも必死に上位に食らいつき5位でフィニッシュ。2分11秒03で全体15位通過だった。
 
 一方、渡辺は予選5組で入場。大分県出身で、福岡の観客からも大きな声援を浴びた。この種目は6年前に当時の世界記録を叩き出している得意種目。23日の100メートルは不覚にも予選敗退を喫したが、やはり本命種目はひと味違う姿を披露した。

 最初のターンをトップで通過すると、ラスト50メートルまで首位を快泳。観客も大きく沸いたが、ゴール寸前で差し返され3位でタッチ。だが、2分10秒11は準決勝進出に十分なタイムだった。

 とはいえ、「このタイムで(全体)8位では決勝に進出できるとは思っていない。決勝での位置取りも含めて考えたい」と反省を口にするが、「昨日の疲れもあるなか、体が重いアップの中でも、僕自身が得意とする200mのストロークの部分は非常に自信を持っている。落ち着いてレースができた」と手応えも感じていた。

 前日の混合メドレーリレー決勝後は「僕と翔馬でダブル表彰台を目指して頑張っていきたい」と話していた渡辺。4年ぶりのメダル獲得を狙うためにも、まずはセミファイナル突破がカギを握る。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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