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格闘技・プロレス

「禁断の扉こじ開けた」22年ぶりAAAW王座奪取の尾崎魔弓が”禁断の暴挙”で長与千種と大乱闘!不穏な対抗戦へ

どら増田

2023.08.09

マーベラスの至宝を踏みにじられて激怒した長与(中央)は尾崎(下)に殴りかかった。(C)THE DIGEST

マーベラスの至宝を踏みにじられて激怒した長与(中央)は尾崎(下)に殴りかかった。(C)THE DIGEST

 レジェンド女子プロレスラー・長与千種が代表を務めるプロレス団体マーベラスが、8.7東京・後楽園大会を開催した。メインイベントでは、AAAWシングル選手権試合、チャンピオンの桃野美桜に、女子プロレス団体OZアカデミー総裁で同王座の第5代王者でもある尾崎魔弓が挑戦した。

 マーベラス5.3後楽園大会に「禁断の扉をこじ開けに来ました」と単身でマーベラスマットに現れた尾崎は、エース彩羽匠を急襲し血祭りに。これを受けてOZアカデミー6.11東京・新宿FACE大会に桃野&彩羽が乗り込んだが、正危軍の尾崎&安納サオリの凶器攻撃、そしてセコンドの介入もあり、最後は尾崎の毒霧を受けたレフェリーが反則裁定。試合には勝ったものの、血だるまにされた桃野が尾崎に次期挑戦者を逆指名し、尾崎が受諾したことから試合が決定した。

 両選手によるタイトルマッチ記念撮影でセコンドを帯同せず、チェーンだけ持って来た尾崎がブチ壊し、桃野を場外に引きずり回す異常な雰囲気のなかで、ゴングが鳴らされた。

 試合は終始、尾崎ペースとなった。桃野も打撃で対抗するが、54歳のベテランはチェーンや椅子を巧みに使いながら、再び桃野を血だるまにする。桃野はモモ☆ラッチ、JKボムを炸裂させるも、尾崎は高角度のライガーボム、チェーンを使った裏拳を連発。最後は毒霧からのオザキック、さらにテキーラサンライズで粘る桃野を仕留めた。試合後、尾崎は22年7ヶ月ぶりに手にしたベルトを巻かずリングに置いて記念撮影をした。
 
 さらにマイクを握ると、「私を指名すること自体、間違ってんだよ。舐めんな、ボケ!」と桃野を罵倒。すると、今度は解説兼カメラマンを務めていたリングサイドの千種の目の前にベルトを叩きつけて「挨拶まだだったな」と意味深に言うと、次の瞬間ベルトの上に禁断とも言えるフットスタンプで踏みつけたのだ。

 これにキレた千種は、リングに入り大乱闘に発展。千種は「尾崎魔弓!潰すぞ、コラッ!」と叫ぶ。それに対して、尾崎はしてやったりの表情で「お前、今やるって言ったよな?できんのか。その足で?」と千種のウィークポイントである膝に目をやった。

 怒りが収まらない千種は「お前なんか上半身で十分だよ。いつだよ!」と応酬すると、「OZの10.22横浜武道館でやってやるよ!デスマッチで」と尾崎はOZでのデスマッチを提案。「こっちは正危軍がいるから3vs3で。しっかり用意しておけよ。お前らデスマッチ出来るのかよ?」と言い放つと、笑顔でバックステージへ消えた。千種は10.22横浜のパートナーに尾崎と乱闘した渡辺智子と桃野を指名。渡辺には、AAAW王座の奪還も命じた。

 バックステージでも、尾崎は充実した表情で口を開く。「対抗戦でしか味わえない気分。長与も私とやりたかったんじゃない。禁断の扉を開けた私に感謝して欲しい。実は一番やりたかったんじゃないの?」と上から目線。千種は「絶対に逃さない」とだけ話すと、鬼神のような表情で控室に入った。

 もともとマーベラスとOZが交わらなかったのは、千種と尾崎が根幹にあると言われて来ただけに、これぞまさに禁断の扉が開いた瞬間。彩羽も「私の行動も、見ていてください」と意味深な発言をしており、今後は両団体がどのような抗争を発展させていくのか。大いに期待したい。

◆マーベラス◆
『マーベラス後楽園大会』
2023年8月7日
東京・後楽園ホール
▼AAAWシングル選手権試合(30分1本勝負)
<王者>●桃野美桜(21分36秒 テキーラサンライズ)尾崎魔弓○<挑戦者>
※第17代王者が初防衛に失敗。尾崎が第18代王者となる。

取材・文⚫︎どら増田

【動画】ベルトを踏みつけた尾崎魔弓に長与千種が大激怒!

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