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「職務放棄はその通りかもしれないが...」競泳日本で“内紛”勃発。平井伯昌コーチが辞任意向の経緯を説明「チームを離れるのには大きな理由がある!」

THE DIGEST編集部

2023.08.10

アジア大会の参加を辞任する意向を示す平井コーチが、SNSでその経緯を説明した。(C)Getty Images

 先月開催された『世界水泳』では銅メダル2個と惨敗に終わり、五輪を1年後に控え危機的な状況が浮き彫りとなったトビウオジャパン。そんななか複数のメディアにより、来月に開幕する『アジア大会』に競泳日本代表コーチとして派遣が決まっていた平井伯昌氏が、参加を辞退する意向を日本水泳連盟に伝えたことが分かった。

 突然、代表コーチの座を退く決断を下したことで、「職務放棄」とSNS上などで批判されている平井氏。そんな彼は、自身のFacebookを8月9日に更新し、「自分を正当化してはいけないが、チームを離れるのには、大きな理由がある。その根本的なものはここには書かない。その根本的なものに介入していくには、相当な力がいる」と説明し、以下のように不満を打ち明けた。

「コーチ、選手にはご迷惑をおかけしたが、何度もいろいろ提案したり、助言をしてもわかっていただけなく、選手にかけてはいけない言葉をやめてくださいと言っても聞き入れていただけなかったのが、最後のトリガーの一つとなった」
 
 1人の力では組織を動かすことは出来ないことから、「職務放棄はその通りかもしれないが、それよりも色々悪い方向に行く事を止められなかった事に悔いを感じる」と心苦しさを覚えている平井氏は、最後に「しにくいかもしれませんが、コメント宜しくお願いします」とファンに意見を求めた。

 選手たちからも連盟に対する不満の声は挙がっており、内紛状態の日本水泳界。近日中に話し合いの場が設けられるようだが、選手、関係者を取り巻く環境は果たして良くなるのか...。

構成●THE DIGEST編集部

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