モータースポーツ

「ついに才能を発揮し始めた」角田裕毅、前半戦の奮闘ぶりに英メディアが高評価! F1公式サイトも「輝くパフォーマー」と絶賛

THE DIGEST編集部

2023.08.11

各国のメディアから前半戦の走りを評価された角田。後半戦にも期待が懸かる。(C) Getty Images

 F1は現在、サマーブレイク期間中であり、各ドライバーは休養を取りながらも、今月末のシーズン再開に向けての準備も怠っていないが、各国メディアはこの時期を利用し、全ドライバーに対して今季12戦を終えた段階での評価を下している。

 その中で、アルファタウリの角田裕毅に対するそれは軒並みポジティブなものとなっているのは、レースのたびに指摘されてきたように、ドライビングにおいて一貫性を示して非力な「AT04」の力を可能な限り引き出し、多くのレースでポイント圏内に肉迫しながら、3度のポイント獲得(通算3点)という結果を残したからだろう。
 
 イギリスのスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点を全ドライバーに付与しているが、角田は全体8番目タイとなる「7」。寸評では、「角田は、レッドブル・ジュニアチーム時代に示した才能をついに発揮し始めており、素晴らしいパフォーマンスで今季3度も10位入賞を果たしている」と賛辞をもって前半戦の彼を振り返り、さらに以下のように続けている。

「角田はニック・デ・フリースを完全に圧倒し、ハンガリーとベルギーでダニエル・リカルドがチームに加わっても、動じることはなかった。貧弱なアルファタウリでポイントを獲得するのは感心すべきことであり、もし後半戦、彼がリカルドに対して定期的に、互角か、あるいは上回ることができれば、シーズンが非常に素晴らしいものとなるだろう」

 一方、同国のモータースポーツ専門サイト『TOTAL MOTORSPORT』は、今季ここまで出走した21人のドライバーをランキング形式で評価。角田は実際のチャンピオンシップの順位(17位)よりもはるかに高い12位にランクインし、ここでも賛辞を贈られた。

「デ・フリースと比較すると、角田はかなり成長しています。アルファタウリのドライバーは間違いなく、F3、F2で示した才能をここでも見せている。もし、彼がリカルドを打ち負かし、なおかつセルジオ・ペレスがレッドブルで苦労し続けるなら、来季、角田がミルトンキーンズを拠点とするチームへ驚愕の移籍を果たす可能性もあるだろう」
 
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F1公式サイトも称賛する一方、厳しい見解を示すメディアも