ハンガリー・ブダペストで開催されている世界陸上。女子1万メートル決勝は東京五輪金メダリストのシファン・ハッサン(オランダ)が、ゴール目前でバランスを崩して転倒する波乱が起きた。会場が騒然とするなか、エチオピア勢が表彰台を独占する結果になった。
優勝したのはグダフ・ツェガエで、タイムは31分27秒18。2位には前回王者のレテセンベト・ギデイ(31分28秒16)、31分28秒31でエジガエフ・タイェが3位に入り、メダルを占めた。
ゴール後、3人が満面の笑顔で母国の国旗を手に記念撮影に応えていると、金メダルに輝いたツェガエの左膝から、なんと血が滴り落ちていた。古傷がレース中に開いてしまったようで、血はソックスのほうまで垂れてしまうほど痛々しい姿だったが、26歳はそれを物ともせず、ラストの直線ではハッサンとデットヒートを繰り広げ、最後の最後に先頭でフィニッシュした。
ツェガエの力走は、現地でも小さくない話題になっている。世界陸上をはじめ、多くのトラック競技を取材している米国のナティ・ベルハネ・イフル記者は自身のX(旧ツイッター)に「グダフ・ツェガエがエチオピアチームを金メダルに導いた。ギデイとタイェも続き、表彰台を独占! 素晴らしいスタートだ! おめでとう!」とレース結果をリポートした。
続けて、彼女が血を流しながら走る姿を収めた一枚の写真を共有。まるで詩を綴るかのように、「この血と汗の写真は、ツェガエの叙事詩に値する一冊の壮大なストーリーのようだ。苦しみ、悲しみ、裏切り。そして忍耐、愛情、知恵と忠誠心のような物語だ」と新女王を称えた。
またツェガエ以外にも、2位になったギデイが転倒してしまったライバルのハッサンを抱擁して慰める場面もあり、スポーツマンシップに溢れる対応に多くの喝采が送られている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】エチオピア勢が表彰台独占!オランダの鉄人女王はゴール寸前で、まさかの転倒
【画像】膝から血を流しながらも力走したツェガエ
【関連記事】「二重の絶望だ…」「暗い日」ゴール寸前で転倒したオランダに海外メディアから同情の声! 五輪4冠M.ジョンソンも「クレイジー!」と衝撃【世界陸上】
優勝したのはグダフ・ツェガエで、タイムは31分27秒18。2位には前回王者のレテセンベト・ギデイ(31分28秒16)、31分28秒31でエジガエフ・タイェが3位に入り、メダルを占めた。
ゴール後、3人が満面の笑顔で母国の国旗を手に記念撮影に応えていると、金メダルに輝いたツェガエの左膝から、なんと血が滴り落ちていた。古傷がレース中に開いてしまったようで、血はソックスのほうまで垂れてしまうほど痛々しい姿だったが、26歳はそれを物ともせず、ラストの直線ではハッサンとデットヒートを繰り広げ、最後の最後に先頭でフィニッシュした。
ツェガエの力走は、現地でも小さくない話題になっている。世界陸上をはじめ、多くのトラック競技を取材している米国のナティ・ベルハネ・イフル記者は自身のX(旧ツイッター)に「グダフ・ツェガエがエチオピアチームを金メダルに導いた。ギデイとタイェも続き、表彰台を独占! 素晴らしいスタートだ! おめでとう!」とレース結果をリポートした。
続けて、彼女が血を流しながら走る姿を収めた一枚の写真を共有。まるで詩を綴るかのように、「この血と汗の写真は、ツェガエの叙事詩に値する一冊の壮大なストーリーのようだ。苦しみ、悲しみ、裏切り。そして忍耐、愛情、知恵と忠誠心のような物語だ」と新女王を称えた。
またツェガエ以外にも、2位になったギデイが転倒してしまったライバルのハッサンを抱擁して慰める場面もあり、スポーツマンシップに溢れる対応に多くの喝采が送られている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】エチオピア勢が表彰台独占!オランダの鉄人女王はゴール寸前で、まさかの転倒
【画像】膝から血を流しながらも力走したツェガエ
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