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「100mで優勝なんて予想外だろ?」”元気玉&かめはめ波”披露の金メダリストが疑問視した海外メディアらにニヤリ「これで世界最速の男と宣言できる」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2023.08.21

100mで金メダルを獲得したライルズは記念撮影で“かめはめ波”のポーズを披露した。(C)Getty Images

 人類最速の男が決まった。

 ハンガリー・ブダペストで熱戦が繰り広げられている世界陸上。現地8月20日は男子100メートル決勝が行なわれ、2大会連続200メートル金メダリストのノア・ライルズ(米国)が今季世界最高となる9秒83(無風)を叩き出し、この種目初制覇。日本代表のサニブラウン・アブデル ハキーム(東レ)は10秒04。前回大会からひとつ順位を上げる6位だった。

 日本のアニメをこよなく愛する男は、入場でも魅せた。6レーンで入場コールを受けると、お気に入りの「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の技のひとつ、両手を天に掲げる「元気玉」で会場から元気を分けてもらうと、気合いの入った表情でスタートの位置に向かった。

 静寂に包まれるなか、スタートの号砲が鳴る。26歳は得意の200メートルで培った力強い走りで終盤からスピードを上げ、接戦を抜け出しフィニッシュした。ゴール後は「まさに自分らしい勝ち方だった。これで世界最速の男と宣言できる」と喜びを爆発。母国の国旗を身にまとい、記念撮影では大好きな「かめはめ波」ポーズを披露して、歓声に応えた。
 
 無論、ライルズの金メダルは海外メディアも大きく取り上げている。英国の日刊紙『The Guardian』は「200メートルのスペシャリストであるノア・ライルズが100メートルでタイトルを獲得し、9秒83でゴールして勝利を収めた」と伝えており、「来年のパリ五輪に向けて、世界ナンバー1スプリンターとしての地位を確固たるものにした」と世界王者を称えている。

 米スポーツ放送局『NBC Sports』によると、ライルズは「他のみんなは、私が優勝するなんて予想外だったのではないか」と語り、自分自身には大きな期待をかけていたと明かす。「僕は自分を信じていた。神を信じているし、僕とコーチの使命を信じている。このために9か月間トレーニングを積んできたんだ。この瞬間のためにね」と力を込めた。

 続けて「私は3つの金メダルを求めてここに来た」と述べ、「100メートルが一番大変でした…。今は大好きな種目である200メートルを楽しみたいと思います」と王者はすでに主戦である本命種目を見据えていた。

構成●THE DIGEST編集部

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