すべての感情を爆発させて絶叫する姿に喝采が送られている。

　ハンガリー・ブダペストで熱戦が繰り広げられている世界陸上。現地８月22日に行なわれた女子円盤投決勝は米国のラウラウガ・タウサガが優勝。３度目の出場で初めて世界女王に輝いた。

　世界ナンバー１を決める大舞台。３回目に65.56メートルを記録した25歳は、勝負の５回目でとんでもない飛距離を叩き出した。集中力を高め、直径2.5メートルのサークル内から遠心力をつけて放り投げた重さ１キロ、直径約18cmの円盤はぐんぐん伸びていき、フィールドの70メートル付近に落下した。

　渾身の投てきに本人も思わず口に手を当ててびっくりするが、すぐに両手を叩き巨体を揺らしながら吠えた。注目の記録は69.49メートルで、なんと自己ベストを４メートルも更新するビックスローに再び驚愕のリアクション。会場も大興奮に包まれ、コーチも感情を爆発させてガッツポーズ。「お前がナンバー１だ！」と言わんばかりの表情で、愛弟子を手放しで褒め称えた。
  　無論、世界陸上の公式X（旧ツイッター）は素晴らしい投てきの瞬間を共有。「信じられない。ラウラウガ・タウサガが自己記録を４メートルも破り、世界チャンピオンになった！」と文面に綴り、新たな女王を絶賛した。

　続けて動画も投稿すると、これに識者らが即反応。米スポーツ専門局『ESPN』 の番組「Sports Nation」にも出演するジャーナリストのミッシー・エナジェ氏は「まるで詩に出てくるかのような美しい投てきだった」と称賛。テニスの四大大会で解説も務めるジャーナリストのホセ・モルガド氏は「ブダペストで、今週一番の番狂わせだ」と会場の興奮を伝えながら、コーチと抱擁する姿には「素敵な光景だ」とコメントした。

　タウサガは最後の投てきも68.36メートルの好記録を叩き出し、満面の笑顔で競技を終えた。米国人が世界陸上の円盤投で金メダルを獲得したのは史上初めて。新たな金字塔を25歳が刻んだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】自己ベスト更新に狂喜乱舞の世界女王!!コーチも大興奮「お前がナンバー１だ！」

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