貫禄さえ漂わせる、堂々の決勝進出だった。

　ハンガリーのブダペストで開催されている世界陸上。現地８月23日に女子やり投げの予選が行なわれ、前回大会で銅メダルの北口榛花が登場した。「めちゃくちゃ緊張していた」と一投目こそ59メートル04にとどまったが、二投目で予選通過ポイントをゆうに超える63メートル27を叩き出す。歓喜を身体全体で表現し、全体３位で決勝進出を果たした。
【動画】北口榛花が披露した“流暢なチェコ語”をチェック！

　その後、北口は自身のＸ（旧ツイッター）を更新。競技後のミックスゾーンでチェコのテレビ局から取材を受け、流暢なチェコ語を披露する様子を伝えた。北口は2018年シーズンの終了後から、デイビッド・セケラック氏に師事すべくチェコを活動拠点としている。

　24歳の偉才は「チェコのテレビ局、いつも英語にする？ チェコ語にする？って聞いてくれるんだけど」と書き出し、「いつもは英語にしてもらってたけど、今日はチェコ語でチャレンジしました」と報告。時折り英語も交えながら、スマイリーにチェコ語で話す動画を紹介した。

　これをチェックした先輩アスリートや専門家からは称賛する声が相次いだ。

　世界陸上の400メートル障害で２度の銅メダルに輝く為末大氏が「すごいチェコ語だ」と反応すれば、2016年のリオ五輪・男子カヌーで銅メダルを獲得したハネタクこと羽根田卓也も「発音が完全にネイティブです（笑）」と驚嘆し、北口は「嬉しいです！ありがとうございます！」と礼を述べている。さらにチェコ大使館内にある「チェコセンター東京」も「いい感じじゃないですか！」と日本語で称えた。
  　もちろんファンからも賛辞が続出。「す、すごい！！」「めっちゃかっこいい」「やる～！」「あっぱれですね」「やり投げもチェコ語も素晴らしかったです！」「物凄い努力家ですね」「笑顔の対応素敵です！」「なんて感情のこもった吹き替えなんだって思った」など、コメント欄は活況を呈している。

　北口は直近のポストで「女子やり投げ決勝　8/25 20:20～ 日本時間8/25 27:20～ (26日　3:20～)」とアピール。「日本にいる方には入念な準備が必要そうな時間なのでいつもより早めに笑笑。応援よろしくお願いします！」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

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