F１は約１か月間のサマーブレイクを終えて今週末に再開されるが、アルファタウリの角田裕毅は十分な休養をとった上で、十分にトレーニングも積んだとのことであり、準備万全でオランダに乗り込めるようだ。
  　前半戦では、非力な「AT04」に苦しめられながらも、その能力で十分に力を引き出し、さらに一貫性を示して安定したドライビングを披露した結果、３つのレースで10位入賞を果たした他、他の幾つかの週末にもライバルたちとのポイント争いを展開するなど、期待以上の結果を残したことで、各方面から高い評価を下されている。

　シーズン再開を目前に控えた今でも、多くの各国メディアは前半戦を振り返っており、イギリスのスポーツ専門サイト『sportskeeda』は「2022年シーズンから最も成長したF１ドライバー３傑」と題した記事で、アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）、フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）とともに、角田をポジティブに評した。

　２位にランクインしたこの23歳の日本人ドライバーについて、同メディアは「アルファタウリのドライバーは、今季の最大の驚きのひとつであり、2022年シーズン後の冬（オフ）に大きな進歩を遂げた。イタリア・チームでの３シーズン目を迎えたユウキは、ついに毎週末に安定したパフォーマンスを発揮している」と綴り、さらに以下のように続けている。

「この日本人ドライバーは、過去２シーズンにわたって一貫性に苦しんでいた。しかし、今季の彼はより成熟しており、グリッド上で最も遅い車を運転しているにもかかわらず、毎週末で安定した結果を出してきた」

「シーズンに突入する際、経験豊富なチームメイトであるニック・デ・フリースとペアを組むプレッシャー下に置かれたが、開幕時から明らかにユウキが優れたドライバーであることが分かった。また、ダニエル・リカルドとのここまで２度の競り合いでも、十分に持ちこたえている」