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選手輸送カートが衝突事故! 目に“ガラスの破片”が入ったジャマイカ選手は5着も、救済措置で決勝へ「視界が霞んでいた」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2023.08.25

目にガラスの破片が入りながらも、準決勝に出場したハドソン。(C)Getty Images

 世界陸上ブダペスト大会の男子200メートル準決勝が行なわれる直前に、選手を乗せたカートが横からきたカートに突っ込まれる衝突事故が発生。アンドリュー・ハドソン(ジャマイカ)は、目にガラスの破片が入る事態に見舞われた。

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 日本の飯塚翔太を含む準決勝1組目の8名を乗せたカートだった。最前列に座っていた飯塚と2連覇中のノア・ライルズ(米国)に怪我はなかったものの、2列目のハドソンは右目を手で抑え、激痛を訴えていた。

 この事故によりハドソンの治療に時間を要したため、後の2組が急きょ先に行なわれた。最終的にジャマイカのスプリンターは視界がぼやけるなかでレースへの出走を決意。だがコンディションが良くなかったことが響き、20秒38(向かい風0.1メートル)で5着となり、決勝進出を逃した。
 
 レース後、「医務室に行ったら、ドクターに目にガラスの破片が入ってると言われたよ」と明かしたと英紙『The Guardian』が伝える。目を傷めながらもハドソンは「可能な限り洗い流した。大会側に準決勝を走るのかどうか聞かれた。走るか、自分のポジションを失うかの2択だった。ここまで一生懸命練習した。だから挑戦した」と述べ、ライバルに感謝の意を示した。

「(レースは)よく分からない。色んなことがありすぎて。視界が霞んでいたし。レースがぼんやりしていた。選手たちが僕を待っていてくれて、競技の最後にしてくれることに同意してくれたことに感謝している」

 その後、ジャマイカチームが大会側に訴えたことで、救済措置で決勝へ進むことが認められたハドソン。現在、「現地組織員がこの事故を調査しており、輸送手順の見直しを行なっている」と大会側が報告している。

構成●THE DIGEST編集部

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